世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
このところのような下げ相場を経験すると、定期預金やマネー・マーケット・ファンドなどの短期金融商品は、投資家にとって安全な「避難所」に見えるかもしれません。 確かに、株式ファンドや債券ファンドと比べると、短期金融商品は高いリターンが期待できないかわりに、元本割れのリスクは低く、価格変動が少ないと言われています。
しかしながら、こういった短期金融商品を「長期投資の」ポートフォリオの核に置くべきではありません。それはなぜでしょう?
「安全策をとる」投資アプローチの問題点、それは、退職後の生活資金の確保といった長期目標を達成するのに必要なリターンが確保できない可能性が高い、ということなのです。
● 株式ファンドや債券ファンドに投資することの利点
バンガードの投資カウンセリング&リサーチ・グループが行った米国での研究によると、1926年から2006年までの期間において、短期金融商品のみ100%を占めるポートフォリオのリターンは、株式ファンド100%もしくは債券ファンド100%のポートフォリオのリターンを大きく下回っていたであろう、との結論に達しました。
インフレによる購買力低下を考えれば、リターンの差は明らかです。すべて短期金融商品のポートフォリオのインフレ調整後の平均年率リターンは0.8%。一方、すべて株式ファンドのポートフォリオのインフレ調整後のリターンは+7.2%と最も良く、すべて債券ファンドのポートフォリオの平均年率リターンはその中間の+2.1%だったのです。
● 短期金融商品の大切な役割
一般的に言って、短期金融商品への投資は長期投資には不向きと言えますが、緊急資金を確保する意味で、おおよそ3ヶ月から6ヶ月分の生活費程度は短期金融商品で保有しておくのが望ましいでしょう。
● 適切な資産配分を見つけてください
結局、短期・長期といった投資目標の長さに応じて、ポートフォリオの短期金融商品、株式ファンド、債券ファンドの資産配分を適切に行うことが重要なんですね。
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・当ファンドは、主に外貨建の外国投資信託に投資します(為替ヘッジは原則 として行ないません。)ので、ファンドの基準価額は投資した外国投資信託 の基準価額の変動や為替相場の影響を受けて変動します。したがって、受益 者の投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失 を被ることがあります。
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・詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)本文の「投資リスク」に関する 項目をご覧ください。
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