世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
サブプライム問題に端を発した一連の株式市場の騒乱に冷静でいることは難しかったことと思います。現在は「負け越し」中で今後の投資プランに悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1997年のアジア通貨危機や1987年のブラックマンデーなどの数々の危機を経て、それでも生き残ってきた百戦錬磨の投資家の方々は、今回の騒乱も長い投資の旅における短期的な下げと捉えていらっしゃるかもしれません。
成功する投資家とは相場の良い時も悪い時も投資戦略を変えません。結局、その普遍的な戦略だけが時の試練に耐えうるのです。以下に成功する投資戦略をご紹介します。
1.分散投資
様々な資産クラスや異なる産業に分散して投資をすることで、マーケットリスクを減らし私たちのポートフォリオの潜在的なパフォーマンスを引き上げます。各市場はそれぞれ異なる時期に上げ下げします。分散投資をしていれば、一方のパフォーマンスが悪くても、もう一方がそれをフォローし、全体のポートフォリオのパフォーマンスを平準化してくれます。
2.ドルコスト平均法
ベストのタイミングを読んで投資することは「言うは易し行うは難し」でなかなか成功するものではありません。そこで"ドルコスト平均法"を提案します。ドルコスト平均法とは一定の金額で定期的、継続的に投資を行うことです。これにより価格が上がっている時は少ない単位を、価格が下がっている時は多い単位を購入することになり、時間の経過に伴い価格の変動を均すことが出来ます。規則的に投資することにより、投資するタイミングを見計らうがあまりチャンスをみすみす見逃す、といったことはありません。(注:ドルコスト平均法は利益を約束したり、マーケットの下落時に損失を防ぐものではありません。)
3.長期投資
ある銘柄に投資して1年後に好パフォーマンスを勝ち得ることも時にはあるかもしれません。ただし、毎年勝ち続けることは難しいと言えるでしょう。 「投資」しようとするならば"長期"で考えるべきです。短期ではブレが大きい株式の運用成果も長期で運用していけばそのブレ幅は小さくなる傾向があるといわれています。ただし、長期運用を行えば損失を必ず回避できるということではありません。
4.コストに注目
ファンドには信託報酬や購入手数料などのコストが生じます。投資する前に目論見書を良く見てこれらのコストを比較検討することが重要です。購入手数料が無料(ノーロード)のファンドもありますので、選ぶ際には各ファンドに実際どの位の費用が発生するのか、事前によくチェックされてから投資判断をされて下さい。
また、ファンドには「外からは見えにくいコスト」もあります。ファンドを運用する際に生じるコストのことです。ファンドの運用手法によっては私たちが手にするリターンの総額も大きく異なってくる可能性があります。
例えば、ファンドのコスト効率性における最も重要な指標のひとつとして、ファンドの回転率というものがあります。
回転率とはファンドが保有する証券の入替え頻度を反映したもので、この数値が高いということはその分、証券の売買手数料が掛かっているということであり、ファンド運用に占める大きなコスト要因となります。一般的にアクティブファンドの方が回転率が高いと言われており、1年で回転率が100%以上というアクティブファンドもあります。
インデックス・ファンドの場合、バイアンドホールド戦略を採用している為、回転率を最小化することが出来ます。例えばトヨタアセット・バンガード・海外株式ファンドに組み込まれているバンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンドの回転率は9%でした。更に低い回転率としてはバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドの4%というものもあります。(ファンドデータは2008年3月末の数字に基づいております。)
コストはファンドのリターンに直接影響してくる可能性が高いため、特に注目する必要があります。
-----------------------------------「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」のお知らせ
バンガードグループのインデックスファンドの組み入れによって運用を行う ファンドオブファンズ形式の国内投資信託です。
販売手数料なしのノーロード投信で、1万円から買付可能。積み立てもOK。http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0049510000
※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。-----------------------------------
・・「トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド」に関する重要事項・・
□リスク
当ファンドは、外貨(米ドル)建の外国投資信託への投資を通じて、主に海外株式を投資対象としますので、組入株式の価格の下落や、組入株式の発行会社の経営不振や債務不履行等の影響により、基準価額が下落する場合があります。また、為替ヘッジは原則として行いませんので、投資している通貨が米ドルに対して弱くなった場合や米ドルが円に対して弱くなった場合等には当ファンドの基準価額が下落し、損失を被ることがあります。
したがって、ご投資家の皆様の元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。当ファンドの基準価額の変動要因としては、主に「価格変動リスク」、「為替変動リスク」、「カントリーリスク」、「投資する外国投資信託の運用に支障をきたすリスク」などがあります。
※詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)の「投資リスクとリスク管理体制」 の項をご覧ください。
□手数料等
・申込手数料(税込):0%
・解約手数料:0%
・信託財産留保額:ありません
・信託報酬(年率・税込): 純資産総額に対して 約1.29%
・上記以外にも保有期間中に間接的にご負担いただく費用があります。詳しく は投資信託説明書(交付目論見書)本文の「手数料(費用)」に関する項目 をご覧ください。
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