シンプルな投資法 第三回:正しい投資先の選び方とは?(前半)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

シンプルな投資法 第三回:正しい投資先の選び方とは?(前半)

 「シンプルな投資法」第三回は"正しい投資先の選び方とは?"についてお話したいと思います。

 現在のような不安定なマーケットでは特に、「今が買いどきです!」「お勧め銘柄は?」といった類の投資情報の大海原に果敢に挑戦しても、漂流してしまう可能性が高いかもしれません。

 景気の先行きに関するセンセーショナルなニュースを聞いて、不安を募らせていらっしゃる方も多いと思います。ただ、ニュースとは"今"を切り取って伝えるものです。長期的な視点に立てば、刻々と移り変わる日々のニュースに過度に振り回される必要はないかと思います。

 長期的な投資成果を左右するもの―それは"アセットアロケーション"です。
 アセットアロケーションとは、投資目標、目標までの期限、ご自身の性格やリスク許容度から株や債券、MMF・MRFなどの短期金融資産への投資比率を決めることです。

 アセットアロケーションを決めたら、次に個別の投資先を選ぶことになります。その際注意することは、"パフォーマンスを追いかけすぎない"ということです。

 その時目を惹きつけるパフォーマンスのファンドがあったとしても、ご自身のアセットアロケーションに合わないファンドであれば投資は控えて下さい。結果として投資目標のゴールを遠ざける結果になってしまう可能性もあるからです。

 今年はじめ、ウォールストリートジャーナルの記事では「1999年から2006年の間で、S&P500を上回ったファンドはわずか31本であり、2007年にこれら31本のファンドがS&P500を上回ったのは14本であった」と紹介しています。

 金融商品のパンフレットにも書いてありますように、過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証しません。パフォーマンスがトップのファンドは常に入れ替わっており、その順位は流行のように移ろいやすいものだからです。
 ただ、過去のパフォーマンスはファンドのボラティリティ(変動幅)が分かるという点では参考になりますので、それを念頭に置いた上で、ご自身の状況や性格、リスク許容度に合ったファンドを選んでください。

 とは言っても今や選びきれない数のファンドがあります。でも難しく考えないで下さい。例えば、株式と債券で構成されているバランス型ファンドへ投資すれば、その1本のファンドへの投資を通じて株と債券に分散投資をしていることになるからです。

 "正しい投資先の選び方"とは、実はシンプルなことなのです。刻々と移り変わるマーケットに投資することではないのです。

 次回「シンプルな投資法」 第三回"正しい投資先の選び方(後半)"ではファンド選びの3つのステップについてご紹介いたします。

 全ての投資にはリスクがあります。債券への投資は金利リスク、信用リスク、インフレーションリスクが伴います。外国籍の投資商品への投資には為替リスク、カントリーリスクが伴います。分散投資はマーケット下落時に利益を保証するものではありません。

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