インデックス型バランスファンドの競争激化は朗報か?

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

インデックス型バランスファンドの競争激化は朗報か?

 ご自身のポートフォリオをパイに喩えるなら・・・パイをどのように切り分けますか?
 ポートフォリオを三切れのパイに喩えてみます。一切れ目は現物株や株式ファンド、二切れ目は債券や債券ファンド、そして三切れ目は現金やMMF・MRF等の短期金融商品です。

●「パイをどのように切り分けるか?」
これはいわゆるアセットアロケーション(株式・債券・短期金融商品等の資産構成比率)のことであり、このアセットアロケーションが長期的な投資のリターンに影響を与えるということがバンガードの長年の調査研究によって実証されています。長期では個別のファンドを選ぶことや、マーケットの値動きを予測することよりも、適切なアセットアロケーションを組むことのほうが大切なのです。

●適切なアセットミックス(株式・債券・短期金融商品等の資産構成比)とは?ご自身の資産をどのように配分すれば良いのでしょうか?その答えは一人ひとり異なります。以下の3つの簡単な質問に答えながら、主要な資産クラス(株・債券・短期金融商品)の過去のパフォーマンスを検討してみると話が早いでしょう。

(1)投資目的は何ですか?
引退後の生活費でしょうか?または教育資金や新車購入費用ですか?お金を貯めたい"期限"とご自身の"リスク許容度"(どの程度のリスクまで耐えられるかの度合い)からアセットアロケーションは決まります。
(2)"期限"はいつですか?
この先数十年先の投資目標のための投資でしょうか?または来年必要となるお金でしょうか?期限が近ければ近いほど、より保守的なポートフォリオが良いでしょう。この場合、大抵の投資家にとって、過去のパフォーマンスから見て下落リスクの少ない資産クラスである債券と短期金融商品で主に構成されることになると思います。しかし下落リスクが少ない分、上昇率も低いことになります。これは特に現金が該当し、現金はインフレに対抗出来ません。期限が先であれば、短期的な価格変動に一喜一憂することなく、より積極的な資産ポートフォリオを持つことも出来るでしょう。
(3)リスクをどう捉えますか?
もしあなたのポートフォリオが1年で40%以上下落したら(2008年は多くの投資家の方が経験されたことと思います。)どのように反応されるでしょうか?高めのリスクを取れる方は、成長性を重視したポートフォリオを組み、より積極的に株式に投資されるべきかもしれません。というのも、株価は大きく変動し短期的には後退もありますが、過去80年に亘り株式が最も高いパフォーマンスを上げているからです。
ご自身のリスク許容度を知り、その上でご自身が決められたアセットアロケーションのリスクを受け入れることは大切なことです。そのリスク許容度とアセットアロケーションに違和感があるならば、より快適なアセットアロケーションに調整する時期が来ているということです。

●バランス型ファンドに投資する
アセットアロケーションの調整が難しく思えるなら、バランス型のファンドに投資するもの一考です。バランス型ファンドは、ファンドを最初に選んでしまえば、リバランス(相場の変動などで変化した資産配分の比率を調整すること。ポートフォリオの一部を売却したり、買い増しをすることによって行います。)はファンドマネージャーに任せておけるからです。

始めないと何も始まらないのです。

注)投資にはリスクがありますので、投資を行う前に慎重に検討してから投資を開始して下さい。債券への投資には金利リスク、信用リスク、インフレリスクが伴います。分散投資はマーケット下落時に利益を保証するものではありません。


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