世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
「投資の目標」と聞いて何を思い浮かべますか?退職のための資産形成、子どもの学費、住宅購入、借入金の返済など複数の目標を持っている方も多いと思います。また、目標が多くて何を優先したらいいか迷っている方もいるでしょう。複数の目標に向けて資金を貯めるには、それぞれの目標に優先順位をつけ、プランをしっかり立てることが重要です。
人は最も近い目標に優先順位を置きがちです。例えば、子供が数年先に大学入学を控えているのなら、学費を確保するために退職資金の積み立てを減らそうとするかもしれません。でも、ちょっと待ってください。一般的に、学費などの短期的な目的のためにはお金を借りることもできますが、長期にわたる引退後の生活費用のために借金をするのは難しいのではないでしょうか。
複数の財政目標に優先順位をつけるのは難しいことではありません。まず、それぞれの目標にいくら必要かを見積もりましょう。 次に、目標までの期間、予算の余裕、投資の期待リターン、その他の考えうる資金源(借入金の可能性とそのインパクトも含む)について考慮してみましょう。最後に、目標の中で、どれが本当に重要で、どれが延期できる(あるいは必要でない)ものかを決めましょう。
投資目標を整理すると、次のステップは、貯蓄プランをたてることです。ご自身の財政状況を慎重に見直し、毎年(できれば毎週)どのくらいの額を貯蓄(あるいは投資)に充てられるかを考えます。そして、複数の目標の中で、高い優先順位のものが大きな部分を占めるように、貯蓄用の資金を割り当ててください。計画を立てる際は、現実性や柔軟性を持つことも大切ですが、その上でできるだけ積極的に貯める方法を考えてみましょう。
貯蓄プランの良し悪しは、それをどれだけ守れるかによって決まります。自動積立などを利用するのも一策です。投資の目標の数に関わらず、大事なのは「貯めること」です。最初に使ってから余った資金を貯蓄に回すのではなく、最初から貯蓄の分を取り分けること、そして投資の目標を決して見失わないことが大切です。
節約のすすめ(関連コンテンツはこちら)
http://www.vanguardjapan.co.jp/vanguardjapan/investing/columns/columns_home.cfm?obj_uuid=168F5DE9-19B9-F74F-13DA-DC5883FFC64C
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