世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
2011年の米国の景気見通しについて、米国バンガードのチーフエコノミストであるジョー・デイヴィスにインタビューを行いました。今回はその第一回目をご紹介します。
経済指標は回復傾向に
インタビュアー: 2011年に入りましたが、依然として米国の失業率は現世代中で最も高い水準にあります。雇用の改善は人々の大きな関心事に変わりありません。
経済指標などから見ると、全体としてはどのようなことが言えるでしょうか?
ジョー・デイヴィス:米国は、過去5年間で初めて、失業率の低下につながる雇用拡大の絶好のチャンスをむかえていて、ここ4、5年の閉塞的な状況が大きく変化する可能性があります。
全体を見通してみると、指標によっては失業率が10%と、依然として高く、現在、米国の失業者の数はカリフォルニア州全体の雇用者の数よりも多い状態です。ですから、経済の先行きの不透明感はまだ非常に高いといえます。
私たちはバンガードにおいて70以上の独自の先行指標を開発しており、それらを組み合わせて6ヶ月から12ヶ月先の雇用拡大のリスク評価をしています。それらの先行指標から、経済のトレンドの方向性を予測することができます。
そうした先行指標が示す経済兆候は多岐に亘っており、あるものは上昇傾向を示し、あるものは相変わらず先行きの暗さを示していますが、総合してみると、今後6ヶ月から12ヶ月の間に失業率を低下させるのに十分な雇用の伸びが予測されます。これはこの5年間ではじめてみられる兆候です。
インタビュアー:それらの先行指標に基づいて今年予測される強い経済回復とはどのようなものですか?
ジョー・デイヴィス:指標の中のいくつかのセグメントで見られる兆候は、この1年間に観察されてきたことや、1年以上前に私がお話したことと一致しています。それらは、特に世界経済、すなわち、製造業生産、貿易、そして今年予測される企業投資と連動しているように思われます。このことから、私は今後大幅な経済成長が見込まれると予測しています。もし予想以上に大きな回復がみられるとすれば、消費ではなく、企業投資の分野になると考えています。
経済に比例して、概して企業投資のペースはこの70年でおそらく最も緩やかなものでした。そして、多くの企業が実際にここ数年は採用や資本の再調達を見送っていました。そして、今後は特にビジネスの分野でコンピューターの需要などが見込まれ、資本の補填がなされることが予想されます。これが2011年における経済予測の明るい側面です。
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(2010年9月 於:機関投資家向けセミナー)
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