投資のリスクって何?

「リスク」というと、日本語では「危険」と訳されますが、金融の世界のリスクの意味合いは少し違います。下の図1のとおり、2000年以降の国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、定期預金および国内株式と債券、外国株式と債券の4資産に分散投資した場合の、リターンを表しています。
それぞれの資産クラス(アセット)において、リターンが年によって大きく異なることが分かります。
また、債券よりも株式のほうが、大きく値上がりすることもありますが、逆に大きく値下がる場合もあり、不確実性の高い資産といえるでしょう。このような将来に対する不確実性を「リスク」といいます。

図1:資産クラス別のリターンの振れ幅

資産クラス別のリターンの振れ幅

(出所)イボットソン・アソシエイツ・ジャパンのデータをもとにマネックス証券作成

注:このデータは、インカム・リターンは再投資し、取引には税金と手数料がかからないと仮定したものです。平均リターンは幾何平均リターンです。株式は保証がなく、債券よりも価格変動が大きいものです。分散投資でも投資で損失の発生するリスクをすべて除去できるわけではありません。インデックスに直接は投資できません。過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証するものではありません。

<出所>国内株式:東証一部時価総額加重平均収益率
外国株式:MSCIコクサイ(グロス、円ベース)
国内債券:野村BPI総合
外国債券:1984年12月以前はイボットソン・アソシエイツ・ジャパン外国債券ポートフォリオ(円ベース)、1985年1月以降はシティ世界国債(除く日本、円ベース)
定期預金:銀行定期預金(1年物)
分散投資:国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4資産に25%ずつ投資したポートフォリオ、毎月末リバランス

本資料は投資教育を目的としており、いかなる投資の推奨・勧誘を行うものではありません。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
本資料はイボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社の著作物です。イボットソン社の承諾なしの利用、複製等は損害賠償、著作権法の罰則の対象となります。
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初心者が失敗しない、投資の方法

投資にはリスクがあります。リスクとリターンの関係からわかるように、「絶対に資産が殖える」「必ず成功する」といった投資法はありません。
大切なことは「リスクを自分でコントロールできる範囲に抑えること」です。なぜなら投資の失敗の理由の多くは、リスクの取りすぎによるものだからです。

例えば、日本株式の銘柄を選んで投資を始める方も多い方と思います。図1をご覧いただくと分かるように、日本株式のみに投資した場合のリターンの振れ幅は約-40から約50となります。

資産の変動が大きくなると、大きなマイナスを出した時に、損失に耐えられなくなって投資をやめてしまうこともあるでしょう。ある特定の資産クラス(アセット)のみに集中して投資をするとリスクが集中し、結果としてリスクの取りすぎになってしまうのです。外国株式のリターンの振れ幅は-50近くから約55となります。

国内株式と債券、外国株式と債券の4資産に分散投資をした場合のリターンの振れ幅は-30から約30となりリターンも小さくなってしまいますが、リスクも抑えることができます。

そのため自分自身のリスク許容度がどのくらいなのか(含み損抱えた時に、いくらまで、耐えられるのか)という点を考えた上でマーケットと付き合いましょう。

関連コラム:個別銘柄投資における分散投資~相関の低いものに投資する~



リスクとリターンの関係を知る

次にリスクとリターンの基本的な関係を理解しておきましょう。それぞれを高い/低いの2つに単純化すると「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」という関係になります。リスクが高いなら、期待できるリターンも高く、リスクが低いなら、期待できるリターンも低いという関係です。

図2:リスクとリターンのイメージ図

図2:リスクとリターンのイメージ図

(出所)マネックス証券作成

ハイリスク・ローリターン、あるいはローリスク・ハイリターンの商品はどうでしょうか?

ハイリスク・ローリターンとは、リスクが高いのにリターンが低いという割に報われない投資のことをさします。

例えば手数料が高く、手取りのリターンが期待できないような金融商品がこれに当たります。違法な商品ではありませんがこのような商品に投資をしても、リスクを取るのは投資家である私たち、リターンは金融機関という構図になってしまう場合があります。
そのため、手数料についてはご自身が事前にどれだけ負担するのか。ということを確認しておきましょう。

逆にローリスク・ハイリターンとはまさに「1年で確実に2倍」といった、リスクが無いのに高いリターンが実現する商品です。残念ながら、世の中にはそのような商品はまず存在しないと考えた方が良いでしょう。

世の中にあるローリスク・ハイリターンをセールスポイントとする商品は詐欺商品です。「買えば絶対に値上がりする」「最低○○%のリターンを保証する」といった甘い勧誘に騙されて被害に遭う投資家が後を絶ちません。楽して儲かる話は金融の世界には存在しない、と肝に銘じておきましょう。

このようにリスクを取ればリターンが期待でき、リスクを取らなければリターンは期待できないのが金融市場のメカニズムなのです。



リスクとリターンの関係を知る(商品別)

国内外の株式、債券、FXなど金融商品には下記の図のように様々なものがあります。この図表はあくまでイメージ図ですが、まず、金融商品の全体像を捉えていただきたいと思います。

図3:金融商品MAP

図3:金融商品MAP

(※)コモディティには、金や原油などがあります。

(出所)マネックス証券作成



過去データから、資産配分を考える~おかねに働いてもらう方法~

自分の資産を低金利の預金に置いておくのは、経営者が社員に仕事をするな!と言っているのと同じこと。もっとお金に働いてもらいましょう。以下の図4は、冒頭の図1の具体的な数値で表現しています。過去データをみると1980年以降の国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、定期預金および国内株式と債券、外国株式と債券の4資産に分散投資をすることで年平均6.5%のリターンを実現できていることがわかります。

図4:資産クラス別のリターンの振れ幅の具体的な数値

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
国内株式 —25 —19 —17 25 11 45 3 —11 —41
国内債券 2 3 3 —1 1 1 0 3 3
外国株式 0 —3 —28 21 10 25 24 4 —53
外国債券 18 18 10 6 7 10 10 5 —15
定期預金 0 0 0 0 0 0 0 0 0
分散投資 —2 0 —9 13 8 19 9 0 —29
2009 2010 2011 2012 2013 2014 1970—2014
平均
1980—2014
平均
国内株式 8 1 —17 21 54 10 6.3 4.5
国内債券 1 2 2 2 2 4 5.7 4.9
外国株式 38 —2 —9 32 55 21 7.4 9.1
外国債券 7 —13 0 20 23 16 3.9 5.1
定期預金 0 0 0 0 0 0 3.1 2.2
分散投資 13 —3 —6 19 32 13 6.4 6.5

(出所)イボットソン・アソシエイツ・ジャパンのデータをもとにマネックス証券作成

注:このデータは、インカム・リターンは再投資し、取引には税金と手数料がかからないと仮定したものです。平均リターンは幾何平均リターンです。株式は保証がなく、債券よりも価格変動が大きいものです。分散投資でも投資で損失の発生するリスクをすべて除去できるわけではありません。インデックスに直接は投資できません。過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証するものではありません。

<出所>国内株式:東証一部時価総額加重平均収益率
外国株式:MSCIコクサイ(グロス、円ベース)
国内債券:野村BPI総合
外国債券:1984年12月以前はイボットソン・アソシエイツ・ジャパン外国債券ポートフォリオ(円ベース)、1985年1月以降はシティ世界国債(除く日本、円ベース)
定期預金:銀行定期預金(1年物)
分散投資:国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4資産に25%ずつ投資したポートフォリオ、毎月末リバランス

本資料は投資教育を目的としており、いかなる投資の推奨・勧誘を行うものではありません。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
本資料はイボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社の著作物です。イボットソン社の承諾なしの利用、複製等は損害賠償、著作権法の罰則の対象となります。
Copyright © 2015 Ibbotson Associates Japan, Inc.

今回は図4の国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4資産に等分で分散投資した場合1980年から2014年までの平均リターンである6.5%を使い、以下の図5ではある程度まとまったお金として一例として100万円を年率平均6.5%で運用した場合の試算を行いました。

元手の100万円は年率平均6.5%で試算をすると、30年後に約660万円まで殖やすことができます。

一方で、100万円の元手を30年間普通預金に置いたままにするとほぼ増えないことがお分かりいただけると思います。

図5:100万円は、30年後どう増えるか

図5:100万円は、30年後どう増えるか

(出所)マネックス証券作成

また、元手の100万円に加え、毎月1万円の積立を30年続け、年率平均6.5%で資産運用した場合には30年後には約1100万円となります。

毎月1万円を普通預金で積立した場合、どうなるでしょうか。30年後には、約360万円となることが分かります。(普通預金金利は30年で数百円です。)

図6:毎月1万円の積立をすると30年後、どう増えるか

図6:毎月1万円の積立をすると30年後、どう増えるか

(出所)マネックス証券作成

ある程度のまとまったお金を資産運用するのと合わせて毎月の積立を行い時間を味方につけると、より多くの資産を形成いただくことができます。

投資・資産運用を行う場合は、常にリスクも伴いますがリスクを抑えつつリターンを出す方法の1つとして、投資対象の資産を分散し、長期間で資産運用を選択肢の1つとしてお考えいただければと思います



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