夜の飲食店とお金
今日のこのつぶやきを書いているのはお昼過ぎですが、東京都は都内全域の飲食店・カラオケ店などに、8月いっぱい営業時間を午後10時までにする要請をし、要請に応じた場合には20万円の協力金を出すことを検討しているとのことです。なるほど。色々な意見がありますが、その趣旨は分かります。その趣旨を受け入れるとして、果たしてこの策はこの趣旨との関係で効果的でしょうか?
毎晩10時以降の営業を閉じると、1ヶ月で20万円もらえる。経済合理的に考えて、この策で効果が出るでしょうか?基本はこれは「お願い」であり、お願いを聞いてくれたら些少ですがお礼金を出します、という性格のものなので、仕方ないのだとは思いますが。もし仮に、実現したいことが「飲食店の営業は午後10時までにする」ことであれば、方法は他にもあると思います。もちろん目的は感染拡大の予防であり、単に営業時間の短縮ではありませんが、「仮の」話として、もし営業を10時までに終わらせることだけが目的なら、私ならどうするだろう?と考えてみました。
9時までに支払いを済ませ、10時までに退店すれば、その飲食代は、個人であれ法人であれ、支払者にとっての経費にすることが出来る、としたらどうでしょう?実効税率をTとすると、飲食代が全て実質的に(1-T)倍になります。消費税は取る。ので消費税収入は獲得出来る。飲食店の収入は増える。10万円を国中にばらまいても、大して使われておらず、銀行の中で、自治体の預金額が減って個人の預金額が増えているだけのようなので、ちゃんとお金に動いてもらうのにも効果的です。飲食店の人はお客さまが税のメリットを取れるように、間違いなく10時までに帰るように進言するでしょう。
ま、もちろん、単に問題の時間帯が夜の11時から9時に移るようでは元も子もないのですが、例えば効果的にするのはどういう方法があるか、仮に考えてみた次第です。お金は効果的に回さないといけないですね。
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