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条件付注文ルール

上場株式()の売買注文に際して、条件付注文画面より執行条件や価格条件付注文を選択される場合は、以下のルールについてご理解・ご了承いただいたうえで注文いただきますようお願いいたします。

執行条件 : 寄付・引け・指成・IOC

執行条件

寄付(よりつき)

取引所での当日最初の売買を「寄付」と言い、後場最初の売買を「後場寄り」と言います。

  • 売買開始前の「寄付条件注文」:
    前場の寄付でのみ有効な注文として扱われます。(前場寄らずの場合(前場に当日の売買が成立しない場合)は、後場にも引き継がれます)
  • 前場終了後で後場寄り前の「寄付条件注文」:
    後場寄りでのみ有効な注文として扱われます。

注文時間によっては前場、後場の寄付に間に合わないケースがあります。(前場寄付後または後場寄付後の場中に執行条件「寄付」を指定されますと、エラーとなり注文は執行されません。)

引け(ひけ)

前場、後場の最後の売買を「引け」と言い、後場の引けを特に「大引け」(おおびけ)と言います。

  • 前場引け前の「引け条件注文」: 「前場引けのみ」「後場引けのみ(大引けのみ)」のどちらかでの注文となります。
  • 前場終了後で大引け前の「引け条件注文」: 「後場引けのみ(大引けのみ)」の注文となります。

取引所での売買状況によっては引けが成立しない銘柄があります。その場合、引け条件注文は執行されません。

指成(さしなり)

「指成」注文は、引けまでは指値注文として扱われ、その間に約定が一部でも成立しなかった場合は、自動的に引けの成行き注文として扱われます。

  • 注文時間が前場引け前の「指成」注文: 前場引けの価格で「成行」注文となります。
  • 注文時間が前場終了後から大引け前の「指成」注文: 大引けの価格で「成行」注文となります。
  • 前場あるいは後場の引けの取引が市場で成立せず、いわゆる「ザラバ引け」となった場合は、約定は成立しません。
  • 「指成」注文を「成行」に注文訂正した場合、執行条件は「無指定」となります。以降、同注文を再度、指値に注文訂正した場合も執行条件は「無指定」のままとなります。ご注意ください。

IOC

IOC注文とは成行もしくは指値で指定した価格かそれよりも有利な値段で、即座に一部あるいは全部を約定させ、約定しなかった注文数量はキャンセルされる注文方法です。

  • 「注文を出してすぐに約定せず残った部分は即キャンセルしたい」という場合に、成行や指値と合わせてIOC注文の指定を行うと、残った注文が板に残りません。
  • 「今すぐこの条件であれば約定させたい、今すぐでなければ残りはキャンセル」という発注が可能になります。
  • すぐに約定できなかった注文数量は自動的にキャンセルされる仕組みですので、「注文を取り消したい」と思っても間に合わないリスクを回避した発注が行えます。

IOC注文は取引時間中にしか発注できません。

価格条件付注文(「値段条件付注文」ともいいます)

逆指値(ぎゃくさしね)

株価が指定した価格以下になったら「売り」、指定した価格以上になったら「買い」という注文方法です。
注文に一定の条件を設けて利益確定やロスカットをおこなうときに使います。
そのほかに、これまでの値動きのレンジを抜けて上昇してきた時のための買い予約をいれておくなどにも有効です。
逆指値注文は、設定した条件(トリガー条件)を満たした場合、その後の有効期間は当日中のみとなります(トリガー条件を満たした日に注文が約定しない場合は失効します)。
また、前場引けもしくは大引けの価格で設定した条件を満たした場合、注文が失効します。

  • 新規上場日(新規上場日に初値が決定しなかった場合は初値決定日まで)に逆指値注文でトリガー条件を満たした後の注文方法に成行を指定した場合、トリガー価格到達後に注文が失効します。

ツイン指値(ついんさしね)

「ツイン指値」は、タイミングを逃さず利益を確保し、思惑違いの相場にも素早く対応するための注文方法です。
例えば、保有している株式の利益確定の売り予約注文を出すと同時に、想定外の下落に備えてロスカットの「逆指値」を設定します。

ツイン指値の使い方

  • ツイン指値は、はじめに指値注文として発注し、「○○円以上(以下)になれば」というトリガー条件に達すると注文を訂正し逆指値となります。
    よって、はじめに発注されるべき指値注文が値幅制限等により発注されない[翌発待]状態の場合は、逆指値の発注条件を満たした場合でも元となる指値注文が発注されていないため発注および約定しませんのでご注意下さい。
  • ツイン指値で発注した指値注文が一部出来となった場合、逆指値で設定した注文は原則取消となります。ただし、一部出来となったほぼ同タイミングで株価が逆指値注文のトリガー条件を満たした場合は、指値注文の未約定部分は逆指値注文で指定した注文に訂正されます。

想定受渡(建玉)金額

株式注文入力時に「価格条件付注文」が選択されている場合、

  • 現物株式買い注文時には、「買付可能額」から下記の想定受渡金額を減額します。
  • 信用新規注文時には、「信用新規建可能額」から下記の想定建玉金額を減額します。
計算式

現物株式買い注文(想定受渡金額):計算用価格×注文株数+手数料+消費税

信用新規注文(想定建玉金額):計算用価格×注文株数

[価格条件付注文]に関するご注意

  • 上記の例は一般的な状態を記載するものであり、取引状況により必ずしもこのような状態となるものではありません。
  • 価格条件付注文時には執行条件を選択できません。
  • 執行条件・価格条件付注文を選択した場合は、市場の価格変動によりお客様が意図した約定結果にならない場合があります。当社はその約定結果について一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 価格条件付注文について、お客様が設定した条件に合致した場合、当社は速やかに当該注文を発注いたしますが、正常にシステム処理が行なわれている場合であっても、前場終了直前にトリガー条件に達した場合など、条件の合致タイミングによっては注文が失効する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
  • 執行条件と価格条件付注文の注文時に差引かれる想定受渡金額および想定建玉金額につきましては、下記の[想定受渡(建玉)金額]をご参照のうえご確認ください。
  • この他に本欄に記載されない制約事項等は「株式注文に関するご注意をご参照のうえご確認ください。
  • システム障害時には、執行条件付注文や価格条件付注文が発注できない・執行されない・取消できないなどの状況となる場合があります。この場合には、当社の故意又は重大な過失に起因する場合を除き、お客様に生じた損害について、当社はその責めを負わないものとします。