45歳になり、数年前から30代の頃に比べて気力の衰えを感じるようになりました。ビジネスにおいて、気力は非常に重要な資源です。そこで、自分の現状を科学的に把握するため、先日、遺伝子検査を受けました。現状を知ることができれば、改善に向けた打ち手を講じることができると考えたためです。
先週、検査結果を受け取り、AIに分析してもらったところ、いくつか興味深い発見がありました。
まず私は、ドーパミン系が強く、「目標達成型・好奇心旺盛・刺激追求型」であるようです。集中力や行動力、好奇心、創造性、決断力が高い一方で、長期間の過集中や過剰なストレスにより燃え尽きてしまう傾向もあるとのことでした。したがって、過集中やストレスが続くときには、意図的に休息を取ることが大切だと感じました。
また、セロトニン代謝がやや弱いため、人の本音を察したり、空気を読む力、直感と論理を組み合わせた思考力が強い一方で、他人の感情に共鳴しすぎたり、情報過多で疲れやすい傾向があるようです。こちらについても、「感覚を遮断する時間(散歩・自然・沈黙)」を意識的に設けることが回復に有効とのことでした。そのため、SNSアプリをスマホから削除し、瞑想や散歩の時間を増やそうと思います。
さらに、MAOAとCOMTがともにやや高活性であるため、「感情を整理し言語化できるタイプ」であることもわかりました。ロジカルな思考と俯瞰力を併せ持ち、複雑な環境下でも最適解を導きやすい一方で、感情を抑えすぎる傾向があり、周囲から「冷静すぎる」と見られることもあるようです。たしかに、初対面の方に「大塚さんは無表情で怖い人だと思っていました」と言われることがあります。初対面の場では、ちょっとした工夫が必要かもしれません。
また、HLA-DQ8などの免疫関連遺伝子の影響により、危機において冷静で、緊張時に実力を発揮しやすい特性があり、リーダーシップに向いていることも分かりました。これは、なんとなく思い当たる節があります。
今回は、私自身の遺伝子検査結果を一例としてご紹介しましたが、重要なのは、遺伝子検査の結果に「良い・悪い」はないということです。自分の現状を知り、その上で弱みを補う食生活や生活習慣を整えることで、パフォーマンスを向上させることができるのではないかと考えています。
もしパフォーマンスに悩まれている方がいらっしゃいましたら、まずは現状を科学的に把握し、一つひとつ打ち手を試してみるのも良いのではないでしょうか。
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