市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は原油価格の下落を嫌気し続落 日本市場は引き続き103円台での円安を好感し堅調スタートか

NYダウ: 18400.88  ▼53.42 (8/31)
NASDAQ: 5213.22  ▼9.77 (8/31)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は週間の米石油在庫統計で原油在庫が前週から大幅に増えたことを受けての原油価格の下落を嫌気して続落となりました。下落して始まったダウ平均は下げ幅を広げると昼過ぎに120ドル安まで売られました。その後やや持ち直したダウ平均ですが結局53ドル安の18,400ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も9ポイント安の5,213ポイントとなっています。

2.経済指標等
8月のADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数は17万7千人増となり市場予想を上回りました。また、7月の米中古住宅仮契約指数は前月比1.3%上昇の111.3となり市場予想を上回っています。一方で8月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は51.5と前月から悪化し市場予想も下回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうちエネルギーや素材、資本財・サービスなど7業種が下げ、エネルギーは1%を超える下落となりました。一方で公益事業と生活必需品、金融の3業種が上げています。

4.個別銘柄動向
原油安を受けてシェブロン(CVX)がダウ平均構成銘柄で下落率トップとなったほか、エクソンモービル(XOM)も下げました。データの収納・管理を手掛ける新興企業の買収を発表したシスコシステムズ(CSCO)も買収が将来の収益拡大につながるのか不透明との見方から売りが優勢で小幅に下げています。一方で決算は減収だったものの1株利益が市場予想(0.44ドル)を上回った外食・食品のボブ・エバンス・ファームズ(BOBE)や、同業への身売りを発表したコールセンター向けのソフトウエア開発を手掛けるインタラクティブ・インテリジェンス・グループ(ININ)が大幅高となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い1.58%となりました。ドル円は103円30銭台での推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場はドル円が引き続き103円台前半での推移となっていることから堅調なスタートが予想されます。本日もドル円の動向をにらみながらとなりそうですが、こうしたなかで日経平均が7月と8月に付けた16,940円どころの高値を試すような動きとなるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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