市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は高安まちまちでほぼ横ばい 日本市場は本日も中国市場やドル円の動向をにらみながらの展開か

NYダウ: 17158.66  △9.72 (1/5)
NASDAQ: 4891.43  ▼11.66 (1/5)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は原油価格の下落が重石となる一方で、前日までの下げで目先の戻りを期待した買いも入りやすく小幅に高安まちまちでほぼ横ばいとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は小幅に4日ぶりに反発したものの、ナスダック総合株価指数は4日続落となりました。朝方は小幅に上昇するする場面もみられたダウ平均ですが、直ぐに下げに転じるとお昼過ぎには一時110ドル安まで売られました。その後、節目の17,000ドルを前に底堅さをみせると取引終盤にダウ平均はプラスとなりましたが、中国経済や地政学リスクへの警戒感もあって上値は重く結局9ドル高の17,158ドルと小幅高で取引を終えています。また、S&P500株価指数も4ポイント高の2,016ポイントとなりましたが、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は11ポイント安の4,891ポイントとなっています。

2.経済指標等
2015年12月の米新車販売台数は年率換算で1734万台となり市場予想を下回りましたが、2015年の年間の米新車販売台数は前年比5.7%増の1747万台で、2000年の1740万台を上回って過去最高を記録しました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうち電気通信サービス、公益事業、生活必需品などの7業種が上げ、電気通信サービスは1%近い上昇となりました。一方で情報技術、一般消費財・サービス、素材の3業種が下げています。

4.個別銘柄動向
2016年4月通期の収益見通しを引き上げた銃器製造大手のスミス・アンド・ウェッソン(SWHC)が急伸し、オバマ米大統領が銃規制の強化策を受けて駆け込み需要への期待が高まり同業のスターム・ルガー(RGR)も買われました。また、中国企業による買収提案への支持を表明した半導体メーカーのフェアチャイルド・セミコンダクター(FCS)が大幅高となっています。一方で新型iPhoneの生産を2016年1-3月期に減らすと伝わったアップルが(AAPL)が2%を超える下げとなり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。さらに原油価格の下落で深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)が売られました。

5.為替・金利等
長期金利は中国経済や地政学リスクへの警戒感が根強く前日比0.01%低い2.23%となりました。ドル円はリスク回避の動きが続き119円近辺での推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が高安まちまちでほぼ横ばいとなったことから、本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか本日も中国市場やドル円の動向をにらみながらとなりそうですが、ドル円が円高となっていることから上値は重そうで、反発となった場合には昨日に下回った一目均衡表の雲の下限(18,447円)を上回れるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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