マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
先週末の米国市場は高安まちまち ダウ平均は原油安が重石となり小幅続落 日本市場は円高で続落スタートか
NYダウ: 16391.99 ▼21.44 (2/19)
NASDAQ: 4504.43 △16.89 (2/19)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
先週末の米国市場は高安まちまちとなりました。WTIの先物価格が再び30ドルを割り込んだ原油価格の下落を嫌気してダウ平均とS&P500株価指数は小幅続落となりましたが、ナスダック総合株価指数は小幅に反発しました。取引開始後しばらくして135ドル安まで下げたダウ平均ですが、朝方の売りが一巡するとその後は徐々に下げ幅を縮める展開となりました。結局ダウ平均は21ドル安の16,391ドルで取引を終えました。S&P500株価指数は0.05ポイント安の1,917ポイントとほぼ横ばいでした。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は16ポイント高の4,504ポイントと反発しています。
2.経済指標等
1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.4%上昇し市場予想を上回りました。食品とエネルギーを除いたコア指数も同2.2%上昇し市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうち素材や電気通信サービス、公益事業などの6業種が下げ、素材は1%安となっています。一方で一般消費財・サービスや情報技術などの4業種が上げています。
4.個別銘柄動向
四半期決算と同時に2016年10月期通期の売上高見通しの引き下げた農機・建機のディア(DE)に加え、大幅減益決算を発表した百貨店のノードストローム(JWN)が大幅安となりました。一方で戦略的見直しをするための委員会を設置したと発表したヤフー(YHOO)が買われたほか、前日の引け後に市場予想を上回る決算を発表した半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)が急伸しました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比変わらずの1.74%となりました。ドル円は原油価格の下落を受け安全通貨とされる円が買われ一時112円30銭まで円高となる場面もありました。朝方は112円台半ばでの推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場はドル円が円高に振れていることから続落でのスタートが予想されます。本日もドル円の動向に神経質な展開となりそうですが、売り一巡後に下げ渋る展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)