市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は原油価格の持ち直しを好感し上昇 日本市場は米国株高と円安で反発でのスタートか

NYダウ: 16484.99  △53.21 (2/24)
NASDAQ: 4542.61  △39.02 (2/24)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は原油価格の持ち直しを好感して反発しました。原油価格の下落を受けて午前中に265ドル安まで売られたダウ平均ですが、週間の米石油在庫統計でガソリン在庫が市場の予想以上に減少したことが材料視され原油価格が切り返すとダウ平均も下げ幅を縮め取引終盤にはプラスに転じ75ドル高まで買われました。結局ダウ平均は53ドル高の16,484ドルと反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も39ポイント高の4,542ポイントとなっています。

2.経済指標等
1月の新築一戸建て住宅販売件数は年率換算で前月比9.2%減の49万4千戸となり市場予想を下回りました。また、2月の米サービス業購買担当者景気指数(PMI)は49.8と前月から悪化し、景気判断の境目となる50を割り込み市場予想を下回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうち金融を除く9業種が上げました。なかでも素材とエネルギー、情報技術が1%近い上昇となっています。

4.個別銘柄動向
四半期決算は大幅な赤字だったものの、財務の健全化に向けた取り組みを発表したことで石油・天然ガス開発大手の米チェサピーク・エナジー(CHK)が急伸したほか、最終損益が黒字に転じた米ディスカウントストア大手のターゲット(TGT)が大幅高となりました。また、決算が増収増益で市場予想を上回った小売りのTJX(TJX)が堅調でした。一方で石油・ガス関連向けの引当金を12億ドル積み増したと伝わったウェルズ・ファーゴ(WFC)が軟調で、投資判断や目標株価の引き下げを受けてフォード・モーター(F)が下げています。

5.為替・金利等
長期金利は原油価格の持ち直しを受けて0.03%高い1.75%となりました。ドル円は一時111円近辺まで円高に振れる場面もありましたが、原油価格が上昇に転じたことで円が売られ、朝方は112円台前半での推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が上昇となったことや、ドル円も112円台となっていることから本日の日本市場は反発してのスタートが予想されます。本日もドル円の動向に神経質な展開となりそうですが、日経平均が節目の16,000円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。