市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

【雛形】市況概況(まとめ)

日本株式市場

日経平均海外株高と円安受け5日ぶりに反発し1万7000円回復

1.概況
本日の日経平均は323円高の1万7048円と5日ぶりに反発し1万7000円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。先週末および昨日の米国市場が上昇し、ドル円が112円台まで円安に戻したことを受け、日経平均は212円高の1万6937円と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げるとまもなく1万7000円の節目を回復しました。日経平均は一時380円あまりまで上げ幅を広げましたが、ドル円が112円台では来期の企業業績が増益となるのか不安もあってか、その後は徐々に上げ幅を縮めました。日経平均は後場寄り後に一時120円あまりまで上げ幅を縮めましたがその後は再度切り返すと再び1万7000円を回復し、高値圏で大引けをむかえました。業種別には鉱業を除く32業種が上昇しました。中でもその他製品と精密機器の2業種が3%超上昇しています。東証1部の売買代金は2兆1784億円と先週末から11%ほど減少しました。

2.個別銘柄等
幅広い銘柄が買われました。東証1部の売買代金トップのトヨタ自動車(7203)は足元まで4日続落と売られていたこともあり、円安を受け3.6%高と大きく反発して6,000円の節目を回復しました。ソフトバンクグループ(9984)や三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)はそれぞれ小幅高となりましたが、みずほ(8411)は小幅に下げています。任天堂(7974)が8.2%の大幅高となりました。ディー・エヌ・エー(2432)と共同開発したスマートフォン向けアプリのダウンロードが好調に推移しているとの報道が材料視されているようです。ディー・エヌ・エーも6.5%高と連日の大幅高となりました。その他材料が出たところでは、本日の13時半に今期の業績予想の大幅上方修正と増配予想を発表した鹿島建設(1812)が発表後に大きく上昇し、4.8%高となりました。同じく本日の14時に業績と配当の予想を上方修正した淺沼組(1852)も20%の大幅高となりました。一方、鴻海精密工業が買収条件の見直しを求めているなどと報じられたシャープ(6753)は6.5%安と売られました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
3連休明けの日本市場は連休中の海外株高や円安進行を好感して大幅高となりました。ただ、先日から当欄で記しているように現在の為替水準では輸出企業を中心に、来期の企業業績に不安が残ります。今後日経平均が上値を追っていくには115円以上の円安が必要になってくる可能性が高そうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海市場とハンセン指数ともに反落

上海総合指数:2999.36(-19.44)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):20650.59(-33.56)

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は8日ぶりに反落となりました。昨日までの7日続伸で7%以上上昇していたことから利益確定売りに押され下落してスタートした上海総合指数は、下げ幅を縮める場面もみられましたが、昨日終値近辺で上値を押さえられると結局節目の3,000ポイントをわずかに割り込んで取引を終えています。

<香港市場>
ハンセン指数は日本時間16時時点で小幅に反落となっています。昨日の米国株高と原油価格の上昇を受けてハンセン指数は上昇して寄り付きましたが、本土市場の下落や一部企業の業績決算が冴えなかったことなどが重石となり、しばらくして下げに転じると一時0.5%安まで売られました。その後は徐々に持ち直す展開となっているものの、引き続き小安い水準で軟調な展開となっています。日本時間16時時点で商工業株指数が小幅に上昇する一方、金融事業株指数、不動産株指数、公益事業株指数が小幅に下落しています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、グループの再編期待が後退したことで香港不動産のヘンダーソンランド (恒基不動産・00012)が大幅安となっています。ティンイー (康師傅・00322)は買いが先行したものの、冴えない決算を受けて下落に転じ3%超売られています。さらに目標株価の引け下げが嫌気されチャイナリソーシス (華潤電力・00836)が6%以上値下がりしています。

一方、先週に大幅減益が嫌気され下げていたクンルンエネルギー (昆侖能源・00135)は外資系アナリストが強気の投資判断を維持したこともあり、押し目買いが入り5%を超える上昇となっています。また、レノボグループ (聯想集団・00992)はリストラ計画が引き続き好感され堅調となっています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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