市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均反発し17,000円をわずかに回復 週明けは権利付き最終売買日

日本株式市場

日経平均反発し17,000円をわずかに回復 週明けは権利付き最終売買日

1.概況
本日の日本市場は反発しました。昨日の米国市場が休場を控えて様子見ムード強く小幅に高安まちまちでほぼ横ばいとなったことから、57円高の16,949円と小幅に上昇して寄り付いた日経平均ですが、しばらくして112円台後半で推移していたドル円が113円台を付け円安に振れたことから17,000円を上回り10時前に上げ幅を120円余りまで広げました。しかし、17,000円を超えた水準では上値が重く、上値が伸び悩むと上げ幅をやや縮め79円高の16,971円で前場の取引を終えました。後場は前引けとほぼ変わらずの水準でスタートすると再び17,000円を回復し、上げ幅を13時半前に130円余りまで広げ前場の高値をわずかに上回りました。その後17,000円近辺で小動きとなった日経平均は結局110円高の17,002円と節目の17,000円を僅かに上回って取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆7746億円と2兆円を大きく下回り低調でした。また、新興市場では日経ジャスダック平均が4日続伸となった一方で、東証マザーズ指数が5営業日ぶりの反落となっています。

2.個別銘柄等
ドル円が円安となったこともあってトヨタ(7203)や日産(7201)、ホンダ(7267)といった自動車株が総じて上昇しました。また、ハイテク株にも堅調なものが目立ち、メガバンク3行も揃って上昇しました。減損損失の計上で初の連結最終赤字となる見通しとなり昨日に大きく売られた三井物産(8031)と三菱商事(8058)も反発し、ともに3%を超える上昇となりました。上昇が目立ったところでは、タカラバイオ(4974)が一時12%以上上昇しました。東京証券取引所が昨日に31日付けでマザーズから東証1部に市場を変更すると発表したことで、TOPIXに連動するファンドへの組み入れ期待から買いを集めました。政府・与党が検討する待機児童の解消策として国から助成金を受け取れる企業内保育所の対象拡大やミニ保育所の定員拡充などが柱になると報じられたことで保育施設運営のサクセスホールディングス(6065)やJPホールディングス(2749)も買われ、サクセスホールディングスは7%近く上げました。一方で本日の寄り付き前に業績予想と配当予想を修正した熊谷組(1861)が下げました。本業のもうけを示す営業利益と配当を上方修正したことから一時4%以上上昇する場面もありましたが、施工不良が見つかった横浜市のマンションの建て替え費用や住民の仮住まい費用などを計上することで当期利益を下方修正したことから買いが続かず下落しました。また、マンションの施工不良問題で安藤ハザマ(1719)も売られました。三菱地所(8802)が販売した名古屋市のマンションで施工不良があったと報じられ工事を担当した安藤ハザマは一時10%安となりました。三菱地所も小幅に下げています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
一目均衡表の雲の中にあり、三角保ち合いとなっている日経平均は引き続き17,000円近辺で方向感に乏しい状況です。しかし、来週から新年度入りとなるなか週後半を中心に数多くの重要イベントが控えていることもあって来週は17,000円近辺からどちらかに放れる可能性もありそうです。今晩の米国市場は聖金曜日の祝日で休場ですが、日本時間の21時30分には2015年10-12月期の米国内総生産(GDP)確定値が発表されます。また、週明け28日は3月末決算銘柄の権利付き最終売買日となります。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)


中国株式市場

上海市場は反発 香港市場は休場

上海総合指数:2979.43(+18.46)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):グッドフライデーのため休場

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は一日を通して昨日の終値を挟んで揉み合い方向感に欠ける展開となりました。李克強首相が国有企業の改革を加速させると発言したことや、中国当局が税制の変更を打ち出したことで中古住宅市場が恩恵を受けるとの期待から不動産セクターが買われたことなどが相場の支えとなりました。一方で週末ということや香港市場が休場ということで積極的な買いが限られるなか、昨日の信用取引の残高が6日ぶりに減少したことが嫌気されました。結局、上海総合指数は小幅に上昇して取引を終えています。

<香港市場>
本日の香港市場はグッドフライデーのため休場でした。また、来週の28日(月)もイースターマンデーのため休場となります。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場はグッドフライデーのため休場でした。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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