マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は反発 ダウ平均は約9カ月ぶりに18,000ドル台を回復 日本市場は米国株高と円安で反発か
NYダウ: 18004.16 △106.70 (4/18)
NASDAQ: 4960.02 △21.80 (4/18)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は原油価格の下げ渋りを好感して反発しました。原油価格の下落を受けて下げて始まったダウ平均ですが、原油価格が切り返すとダウ平均もプラスに転じじりじりと上げ幅を広げる展開となりました。午後に110ドル高余りまで買われる場面もあったダウ平均は結局106ドル高の18,004ドルと終値ベースで昨年7月20日以来約9カ月ぶりに節目の18,000ドルを回復し高値圏で取引を終えました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も21ポイント高の4,960ポイントと3日ぶりに反発し年初来高値を更新しています。
2.経済指標等
4月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数は前月から横ばいの58となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は10業種全てが上げました。なかでもエネルギーが1%を超える上昇となったほか、一般消費財・サービスとヘルスケアも1%近く上げています。
4.個別銘柄動向
前週末に全米で公開した新作映画の興行成績が好調だったと報じられたウォルト・ディズニー(DIS)が3%近く上げ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。さらに決算が増収増益で市場予想を上回った玩具大手ハズブロ(HAS)が大幅高となりました。一方で2016年12月期の見通しが市場予想に届かなかった飲料大手ペプシコ(PEP)や、大幅減益の決算を発表したモルガン・スタンレー(MS)が小幅に下げています。なお、取引終了後に1-3月期の決算を発表した動画配信サービス大手のネットフリックス(NFLX)が時間外で急落しています。4-6月期の1株利益の見通しが市場予想に届かなかったことが嫌気されています。また、同じく取引終了後に決算を発表したIBM(IBM)も減収減益の冴えない決算を受けて時間外で下げています。
5.為替・金利等
長期金利は原油価格の下げ渋りや株高を受けて安全資産の米国債が売られ0.02%高い1.77%となりました。こうしたなかドル円は円安に振れ108円台後半での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高と円安を受けて本日の日本市場は大きく反発してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日の下落分をどれだけ取り戻せるかがポイントとなりそうで、25日移動平均線(昨日時点で16,568円)を上回っての引けとなるかが注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)