市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は原油価格の上昇を好感し大幅高 日本市場は米国株高と円安で続伸か

NYダウ: 17928.35  △222.44 (5/10)
NASDAQ: 4809.88  △59.67 (5/10)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は、オイルサンドが集まるカナダ西部での山火事や、ナイジェリアでの武装組織による石油施設への攻撃が原油の供給減につながるとの観測による原油価格の上昇を好感して大幅高となりました。取引開始直後から大きく上昇したダウ平均はその後も大きく押すことなく堅調に推移すると222ドル高の17,928ドルと大きく反発し高値圏で取引を終えました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も59ポイント高の4,809ポイントと3日続伸となっています。

2.経済指標等
3月の卸売在庫は前月比0.1%増の5835億8200万ドルとなり市場予想と一致しました。また、卸売売上高は前月比0.7%増の4306億7100万ドルで市場予想を上回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は10業種全てが上昇し、なかでもエネルギーや素材、資本財・サービスなどが大きく上げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はウォルマート・ストアーズ(WMT)とファイザー(PFE)を除く28銘柄が上げました。なかでもゴールドマン・サックス(GS)、キャタピラー(CAT)、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)、ゼネラル・エレクトリック(GE)が2%を超える上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では動画共有サービスに参入したと発表しことや、目標株価の引き上げを受けてアマゾン・ドット・コム(AMZN)が大幅高となり上場来高値を更新したほか、大規模な自社株買いを発表したアイルランドの製薬大手のアラガン(AGN)も大きく上げています。一方1-3月期決算で売上高が市場予想を大幅に下回ったギャップ(GPS)が急落しています。なお、取引終了後に決算を発表したウォルト・ディズニー(DIS)は1株利益が市場予想に届かず時間外で大きく売られています。

5.為替・金利等
長期金利は原油高や米国株高を受けて安全資産の米国債が売られ0.01%高い1.76%となりました。こうしたなかドル円は為替介入への警戒感もあって一段と円安が進み109円台前半での推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高と円安を受けて本日の日本市場は続伸でのスタートが予想されます。こうしたなか昨日に一目均衡表の雲のなかに入ってきた日経平均は雲の上限(16,706円)を抜けてきそうです。なお、本日は取引終了後にトヨタ(7203)が決算を発表する予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。