マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
円高嫌気して日経平均反落 東証1部の売買代金は5日連続2兆円割れ
日本株式市場
1.概況
本日の日経平均は162円安の1万6668円と3営業日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400も下落した一方で、新興市場のマザーズ指数は小幅に上昇しました。昨日の米国市場は上昇しましたが、ドル円がやや円高に振れたことや寄り付き前に発表された4月の機械受注が前月比11%減と市場予想を大きく下回ったことをうけ、日経平均は88円安と反落して寄り付きました。日経平均は一時45円安まで下げ幅を縮めましたが買い材料に乏しいなか徐々に下げ幅を広げる展開となり、結局前場を153円安で終えました。日経平均は後場寄り後も下げ幅を広げると13時過ぎに243円安まで下げて本日の安値をつけました。その後は安値からじわじわと値を戻して大引けをむかえました。東証1部の売買代金は1兆7853億円と5営業日連続で2兆円の節目を下回りました。東証33業種は鉱業、石油石炭製品、電気・ガス業の3業種のみが上昇しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位1位から3位のトヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)が揃って下落しました。中でも三菱UFJは3.3%の大きな下落となりました。売買代金6位に入った東芝(6502)は5%の大幅上昇となりました。子会社がインドで原発建設を受注したことが明らかとなり買われました。また、朝方に発表された機械受注が低調だったからか建機大手のコマツ(6301)が2%安、日立建機(6305)が1.5%安とそれぞれ軟調でした。また、クボタ(6326)も3.7%安となっています。その他材料が出たところでは、大手証券が新規にカバレッジを開始した電力機器メーカーの日新電機(6641)が13.5%の大幅上昇で東証1部の上昇率トップとなっています。
【VIEW POINT: 明日への視点】
じわじわと進む円高を嫌気して日経平均は反落しました。引き続き東証1部の売買代金が2兆円を下回る低商いが続いており、来週の重要イベント通過までは様子見ムードが続きそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)