市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均円高進行など受け4日続落 本日21時半の米雇用統計に注目

日本株式市場

1.概況
本日の日経平均は169円安の1万5106円と4日続落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場は高安まちまちで支援材料になりにくかったものの、昨日まで3日続落で500円近く下落していたこともあってか日経平均は50円高と小幅に上昇して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に120円高余りまで上げ幅を広げましたが、ドル円がじわじわと円高に振れると日経平均も上げ幅を縮めて11時過ぎにはマイナスに転じました。そのまま前場を59円安で終えた日経平均は、後場に入るとドル円がさらに円高に振れたことを受け一段と下げ幅を広げました。後場は一貫してマイナス圏での推移となった日経平均は、結局169円安とほぼ安値引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆円をわずかに上回りましたが、本日がSQだったことを考えると低水準です。東証33業種は任天堂(7974)が牽引したその他製品のみ上昇し、残る32業種は下落しました。中でも不動産業は唯一3%を超えるきつい下げとなりました。

2.個別銘柄等
売買代金上位銘柄は軟調な銘柄が多くなりました。東証1部の売買代金トップのトヨタ自動車(7203)が0.4%安となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、三井住友(8316)、三菱UFJ(8306)、KDDI(9433)、ファーストリテイリング(9983)などがいずれも下落しました。こうしたなか売買代金2位に入った任天堂は9%近い大幅高となりました。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が米国のアプリランキングでトップになったことが好感されました。その他材料が出たところでは、レジャー施設を展開するラウンドワン(4680)が5%超上昇しました。昨日発表した6月の既存店売上高が前年比5.1%の増加と好調だったことが好感されました。一方、長崎ちゃんぽんのチェーン店などを展開するリンガーハット(8200)は5%超下げました。昨日発表した3-5月期の営業利益が前年同期比で減益だったことが嫌気されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は円高進行などを受け4日続落となりました。日本時間今夜21時半に6月分の米雇用統計が発表されます。5月分は非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回る低調な結果だったことから市場の早期利上げ観測が後退し、円高ドル安のきっかけとなりました。本日の発表で非農業部門雇用者数の伸びがどの程度となるか注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海市場は続落 香港市場は反落

上海総合指数:2,988.09(-28.75)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):20,478.97(-227.95)

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は続落となりました。節目の3,000ポイントちょうどで始まった上海総合指数は国内商品相場の下落を受けて一時1%安まで売られると、その後3,000ポイント手前まで戻す場面もありましたが、上値は重く結局安値圏で取引を終えています。

<香港市場>
ハンセン指数は反落しています。原油価格が大幅に下落したことが嫌気されハンセン指数は下げて寄り付くとしばらくして1.2%安まで売られ、その後も安値圏での推移が続いています。日本時間16時時点で4業種全てが下げ、公益事業株指数が1%超下落しているほか、商工業株指数と金融株指数、不動産株指数も1%近い下げとなっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、原油価格の大幅下落を受けてクンルンエネルギー (昆侖能源・00135)やシノック(中国海洋石油・00883)などが軟調に推移しています。また、格付け会社のS&Pが英系銀行の格付け見通しを引き下げたことで英国に本拠地を置く大手銀行のエイチエスビーシー (HSBC・00005)も下げています。

一方で中国国家発展改革委員会の主任が鉄鋼や石炭産業の過剰生産解消に取り組むと発言したと伝わり鉄鋼のチョンチンアイアン (重慶鋼鉄・01053)が上げているほか、利益が大幅に増えたとの見通しを発表した鉄鋼のアンガンスチール (鞍鋼・00347)も上昇しています。また、傘下企業が深セン市西部公共バス社のエコカー調達プロジェクトを落札したと発表した自動車のビーワイディー (BYD・01211)が買われ年初来の高値を更新しています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。