マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は小幅に高安まちまち ダウ平均とS&P500は連日で史上最高値を更新 日本市場は堅調なスタートか
NYダウ: 18372.12 △24.45 (7/13)
NASDAQ: 5005.73 ▼17.09 (7/13)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は方向感に欠ける展開となるなか小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は4日続伸となり連日で史上最高値を更新したものの、ナスダック総合株価指数は6日ぶりの反落となっています。前日までの地合いを引き継いで上昇して始まったダウ平均は取引開始直後に40ドル高余りまで買われましたが、史上最高値を付けた後ということもあって利益確定の売りが出るとしばらくしてマイナスに転じました。しかし、大きく下げることとなく底堅さをみせると切り返し24ドル高の18,372ドルと小幅に上昇して取引を終えています。また、S&P500株価指数も0.2ポイント高の2,152ポイントとなっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は17ポイント安の5,005ポイントとなりました。
2.経済指標等
6月の米財政収支は63億ドルの黒字となり市場予想を下回りました。また、米連邦準備理事会(FRB)は米地区連銀経済報告(ベージュブック)で米経済について大半の地区で引き続き穏やかな拡大が続いたとの認識を示しました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうち公益事業や電気通信サービス、生活必需品などの7業種が上げました。一方でエネルギーと一般消費財・サービス、情報技術の3業種が下げています。
4.個別銘柄動向
がん治療薬の臨床試験の再開を発表したバイオ製薬のジュノ・セラピューティクス(JUNO)が急伸したほか、会社分割の計画がSECに認可された食品のコナグラ・フーズ(CAG)も堅調でした。また、顧客を運んだ距離を示す有償旅客マイル(RPM)が前年同月比で二桁増となった格安航空会社のジェットブルー(JBLU)も買われました。一方で石油・天然ガス会社のダイヤモンドバック・エナジー(FANG)が公募増資による希薄化懸念で下げています。
5.為替・金利等
長期金利は欧州の国債利回り低下を受け前日比0.04%低い1.47%となりました。ドル円は一時104円を割り込む場面もありましたが、朝方は104円台前半での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場でダウ平均とS&P500株価指数が小幅ながら史上最高値を更新したことから本日の日本市場も堅調なスタートが予想されます。こうしたなか3日間で1,100円以上上昇した日経平均が一日を通して堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)