マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は小幅に高安まちまち ダウ平均は6日連続で史上最高値更新 日本市場は買い材料に乏しく反落か
NYダウ: 18559.01 △25.96 (7/19)
NASDAQ: 5036.37 ▼19.41 (7/19)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は良好な住宅関連指標が相場の支えとなったものの、高値警戒感から利益確定の売りも出やすく方向感に欠けるなか小幅に高安まちまちとなりました。前日終値を挟んで上下30ドル前後の値幅でもみ合う展開となったダウ平均は結局25ドル高の18,559ドルと8日続伸となり、6日連続で史上最高値を更新して取引を終えています。一方でS&P500株価指数は3ポイント安の2,163ポイントと反落したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も19ポイント安の5,036ポイントと反落となっています。
2.経済指標等
6月の米住宅着工件数は年率換算で前月比4.8%増の118万9千戸と2カ月ぶりに増加し市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうち素材やエネルギー、電気通信サービスなどの8業種が下げました。一方で金融と資本財・サービスの2業種が小幅に上げています。
4.個別銘柄動向
ポケモンGOの日本配信の際に日本マクドナルドホールディングス(2702)が店舗を提供する予定と伝わったことでマクドナルド(MCD)が2%を超える上昇となり、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、2016年12月期通期の収益見通しを引き上げたジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)や、決算が市場予想を上回った医療保険のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が堅調でした。一方で決算が減収減益となり1株利益も市場予想を下回ったフィリップ・モリス(PM)が大幅安となったほか、契約の伸びが予想に届かなかったネットフリックス(NFLX)が急落となっています。なお、取引終了後に決算を発表したマイクロソフト(MSFT)は1株利益が市場予想を上回り時間外で買われています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い1.55%となりました。ドル円は106円台前半での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が小幅に高安まちまちとなるなど新たな買い材料に乏しいなか、本日の日本市場は短期的な過熱感もあり利益確定の売りが出やすく反落でのスタートが予想されます。こうしたなか昨日に一目均衡表の雲を抜けてきた日経平均が雲の上限(16,542円を)を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)