市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均7日ぶりに反落も安値からは下げ幅を縮める展開に

日本株式市場

1.概況
本日の日経平均は41円安の1万6681円と7日ぶりに反落しました。TOPIXや新興市場のマザーズ指数も下落した一方で、JPX日経400は上昇しました。昨日の米国市場でダウ平均は上昇した一方ナスダック総合指数は反落とまちまちで支援材料になりにくいなか、日経平均は昨日まで6日続伸で1,600円超上昇していたことから利益確定売りに押されて76円安の1万6646円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると10時過ぎに169円安と本日の安値をつけました。その後やや持ち直し前場を120円安で終えた日経平均は、後場に入ってしばらくは前引け水準での推移が続きました。一時は18%超下げていた任天堂(7974)がやや下げ幅を縮めたことが市場のセンチメントを好転させたのか、13時半頃から日経平均も下げ幅を縮めると一時は30円安となる場面がありました。その後引けにかけてやや下げ幅を広げたものの、結局日経平均は41円安と1日の高値圏で大引けをむかえました。東証1部の売買代金は2兆7199億円と引き続き高水準でした。東証33業種は建設業や不動産業、陸運業、情報通信業といった内需業種を中心とした13業種が上昇しました。一方その他製品、証券商品先物といった20業種が下げています。

2.個別銘柄等
連日の大幅高が続いていた任天堂(7974)は4日ぶりに反落し、12%超の大幅安となりました。一方で関連銘柄の一部は引き続き物色されました。日本マクドナルドホールディングス(2702)は同社の店舗が「ポケモンGO」の「スポンサードロケーション」になるとの報道が引き続き材料視され、本日も大幅高となりました。一方、英企業の買収を発表して昨日大きく下げたソフトバンクグループ(9984)は0.4%高と小幅に反発しました。その他の売買代金上位銘柄ではトヨタ自動車(7203)やメガバンク3行はそれぞれ軟調でした。一方でNTT(9432)、KDDI(9433)、NTTドコモ(9437)の通信3社は堅調でした。材料が出たところでは、個別指導受験塾を運営するリソー教育(4714)が11%超の大幅高となりました。大幅増配を発表して今期の株主還元率を100%とすると発表したことが好感されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
7日ぶりに反落した日経平均ですが、下げ幅を縮めるなど底堅さを見せました。任天堂が下げ幅を縮めると日経平均も下げ幅を縮めるなど、市場全体の高い注目が伺えます。引き続き任天堂と同社の「ポケモンGO」への高い注目は続きそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海市場は小幅続落 香港市場は反発

上海総合指数:3,027.90(-8.70)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):21,871.87(+198.67)

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は小幅に3日続落となりました。小幅に下落して始まった上海総合指数は中国の国有資産監督管理委員会が国有企業改革に関する報告で構造改革が加速していると強調したこともあって何度か上昇に転じる場面もみられましたが、買いが続かず結局0.3%安で取引を終えています。

<香港市場>
ハンセン指数は反発しています。小幅に下落して寄り付いたハンセン指数ですが、人民元相場が下げ止まったことで中国からの資金流出懸念が後退したことからプラスに転じると上げ幅を広げる展開となりました。後場に一時1%高まで買われたハンセン指数はその後も高値圏で堅調に推移しています。日本時間16時時点で4業種全てが上げ、不動産株指数と金融株指数が1%を超える上昇となっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場はほぼ全面高となっています。ポケモンGOのような拡張現実(AR)技術を活用したゲームを中国のゲーム会社とともに開発すると伝わったパソコン大手のレノボグループ (聯想集団・00992)が4%を超す上昇となっているほか、6月の4G携帯電話の加入純増数が大きく増加した通信大手のチャイナモバイル (中国移動・00941)も堅調となっています。

また、中間決算で純損益が黒字転換する見通しを明らかにした不動産開発会社のチャイナエステーツ (華人置業・00127)や、大株主による保有株の売却で経営陣の交代が期待されるツィワ (翠華控股・01314)が急伸しています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。