マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は堅調な地合いを受けて小幅に反発 日本市場は堅調なスタートか
NYダウ: 18570.85 △53.62 (7/22)
NASDAQ: 5100.16 △26.26 (7/22)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は材料に乏しかったものの、最近の堅調な地合いを受けて小幅に反発しました。朝方は下落する場面もあったダウ平均ですが、大きく下げることなく底堅さをみせると徐々に買いが優勢となり午後には上げ幅を広げる展開となりました、結局ダウ平均は53ドル高の18,570ドルで取引を終えています。また、S&P500株価指数は9ポイント高の2,175ポイントとなり史上最高値を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も26ポイント高の5,100ポイントと年初来高値を付けています。
2.経済指標等
7月の米製造業PMI速報値は52.9と前月から改善し市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は10業種全てが上げ、電気通信サービスと公益事業が1%を超える上昇となっています。
4.個別銘柄動向
決算で1株利益などが市場予想ほど悪化しなかったクレジットカードのビザ(V)が上昇したほか、決算で売上高が市場予想を上回ったアメリカン航空(AAL)が大幅高となっています。また、決算で強気の見通しを示した半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が急伸しています。一方、決算で1株利は市場予想を上回ったものの、業績の先行指標となる受注動向が減少したゼネラル・エレクトリック(GE)や、決算で売上高見通しを引き下げた機械大手のハネウェル・インターナショナル(HON)が下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い1.56%となりました。ドル円は106円台前半での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高に加え、ドル円もやや円安に振れていることから本日の日本市場は堅調なスタートが予想されます。こうしたなかスマホ向けゲームのポケモンGOの業績への影響に関して限定的と発表した任天堂(7974)の動向が注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)