マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は利益確定の売りで反落 日本市場は米国株安と円高で軟調なスタートか
NYダウ: 18493.06 ▼77.79 (7/25)
NASDAQ: 5097.63 ▼2.53 (7/25)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は原油安が相場の重石となったほか、27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見となりやすいなか利益確定の売りが出て反落となりました。下落して始まったダウ平均は下げ幅を広げると昼過ぎには120ドル安近くまで売られましたが、引けにかけてやや持ち直すと結局77ドル安の18,493ドルで取引を終えています。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も2ポイント安の5,097ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうちエネルギーや資本財・サービス、電気通信サービスなど9業種が下げ、エネルギーは2%近い下落となっています。一方で一般消費財・サービスが上げています。
4.個別銘柄動向
原油安を受けてシェブロン(CVX)が2%を超える下落となったほか、エクソンモービル(XOM)も2%近く下げました。また、ヤフー(YHOO)の主力のインターネット事業を買収すると発表した通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が財務負担を嫌気した売りで小幅に下げ、ヤフーも売却額が市場予想並みにとどまったとして売られました。予想を上回る決算を発表した日用品大手のキンバリー・クラーク(KMB)も材料出尽くしで下げています。一方、決算で売上高が予想を上回ったソフトバンクグループ(9984)傘下の米携帯電話4位のスプリント(S)が急伸しています。
5.為替・金利等
長期金利は2年物国債入札の低調な結果を受け0.01%高い1.57%となりました。ドル円は105円台後半での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安に加え、ドル円もやや円高となっていることから本日の日本市場は軟調なスタートが予想されます。米FOMCや日銀の金融政策決定会合など重要イベントを控え、様子見となりやすいなかで底堅さがみられるかがポイントとなりそうで、昨日にストップ安となった任天堂(7974)の動向も注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)