市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均円高進行を嫌気して244円安と反落して安値引け

日本株式市場

1.概況
本日の日経平均は244円安の1万6391円と反落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は上昇しています。昨日の米国市場は主要株価指数が高安まちまちで支援材料になりにくいなか、引き続きドル円が102円台前半の円高水準で推移していることが嫌気され、日経平均は166円安の1万6469円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を拡大し一時は下げ幅を180円超まで広げる場面がありましたが、前引けにかけてはやや持ち直し結局前場を113円安で引けました。後場に入ると日経平均は安値圏でのもみ合いといった格好になりましたが、14時過ぎから一段安となりました。引けにかけても下げ幅を広げた日経平均は、結局は244円安と安値引けとなっています。東証33業種は全33業種が下落しました。水産・農林業、情報・通信業、小売業、食料品などディフェンシブセクターは比較的小幅な下げにとどまった一方で、鉱業が5%超下落、銀行業も4.5%超安ときつい下げとなりました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金トップはソフトバンクグループ(9984)で、2.2%高としっかりでした。売買代金トップに任天堂(7974)以外が入ったのは7月8日以来約3週間ぶりです。その任天堂は売買代金2位にはいって0.2%高と小幅に上昇しています。売買代金3位に入った三菱UFJ(8306)は6%近い大幅安となりました。昨日の大引け後に発表した4-6月期の経常利益は前年同期比29.7%減と市場予想とほぼ一致する水準でしたが、昨日までの2日間で12%超上げていたこともあって売りに押されました。三井住友(8316)が4.2%安、みずほ(8411)が3%安とそれぞれ大きく下げています。その他材料が出たところでは、昨日の大引け後に決算発表を行ったキーエンス(6861)が3.5%高としっかりで年初来高値を更新しました。また、4-6月期の営業利益が前年同期比2割減になった模様だと報じられたANAホールディングス(9202)は4%安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
後場に入って下げ幅を広げた日経平均は安値引けと引け味が悪くなりました。本日の大引け後に、ファーストリテイリング(9983)が7月の国内ユニクロの売上推移を発表しました。既存店の売上高は前年同月比18.1%増と堅調で、既存店の客数は8.1%増加しました。客数が前年同月比でプラスになるのは今年の1月以来6ヶ月ぶりとなります。ファーストリテイリングは日経平均への寄与度が最も高く影響が大きい銘柄だけに、明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海市場は反発 香港市場は休場

上海総合指数:2,971.28(+17.89)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):台風のため休場となりました。

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は反発しました。強弱材料が入り混じるなか上海総合指数は前場に昨日の終値を挟んで小動きで揉み合う展開となりました。7月の中国主要100都市の平均新築住宅価格が前月に比べ1.63%上昇したことが好感され不動産セクターが買われ相場全体の下支えとなった一方、台風の影響や香港市場の休場などで薄商いのなか、今後新規株式公開(IPO)が相次ぐことによる需給悪化が懸念されました。上海総合指数は後場に入ると一時0.2%安余りまで売られましたが、まもなくプラスに転じると引けにかけて上げ幅を徐々に広げ、結局0.6%高と高値引けで取引を終えています。

<香港市場>
台風のため休場となりました。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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