市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均円安進行と米株高受け396円の大幅反発

日本株式市場

1.概況
本日の日経平均は396円高の1万6650円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400も大きく上昇した一方で、新興市場のマザーズ指数は3%超の大幅安となりました。先週末の米国市場が良好な雇用統計を受け上昇し、ドル円が102円近辺まで円安に振れたことを受け日経平均は207円高と上昇して寄り付きました。本日の日経平均はほぼ1日を通して上げ幅を広げる展開でした。10時過ぎに360円近くまで上げ幅を広げた日経平均は、前場を323円高で終えました。後場に入っても堅調な推移を続けた日経平均は、結局396円高とほぼ高値引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆2593億円と先週末から若干増加しました。東証33業種は医薬品を除く32業種が上昇しました。中でも保険業が5%超の上昇で騰落率1位となったほか、銀行業、不動産業、海運業、証券商品先物、金属製品、機械の6業種がいずれも4%を超える大幅高となりました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金トップに入ったトヨタ自動車(7203)は3.3%の大幅上昇となり、3月30日以来約4ヶ月半ぶりに6,000円の節目を回復しました。その他の自動車各社もマツダ(7261)が6%近く上昇するなど総じて堅調でした。売買代金2位に入った任天堂(7974)が2.7%高としっかりだったほか、三菱UFJ(8306)と三井住友(8316)がそれぞれ5%超の大幅高となっています。材料が出たところでは、4-6月期が減収減益で営業利益が市場予想を下回ったミクシィ(2121)が11%超の大幅安となりました。また、国内証券が投資判断を引き下げた価格比較サイト運営などを行うカカクコム(2371)は7%超下落しました。一方、4-6月期の営業利益が前年同期比444%増となったパイオニア(6773)は17%近い大幅高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
堅調な米雇用統計と米国株の上昇を受け日経平均は400円近い大幅高となりました。今週はいよいよ日本企業の決算発表が佳境をむかえます。これまでのところ円高の影響等から前年同期比大幅減益となりそうな見込みですが、ある程度予想されていたことでもあり全体としては無難に通過している印象です。今週は1,000社以上が決算発表を予定しており業績予想の下方修正が相次がないかなどが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海総合指数は節目の3,000ポイントを回復  ハンセン指数は大幅続伸

上海総合指数:3,004.28(+27.58)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):22,423.63(+277.54)

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は反発し9営業日ぶりに節目の3,000ポイントを回復しました。7月の外貨準備高が小幅に減少したことを受けて売りが先行し一時0.6%安近くまで売られた上海総合指数ですが、過剰生産能力の削減が進むとの期待から石炭株や鉄鋼株が買われたことや、創業板指数がプラスに転じたことなどが好感され下げ幅を縮めるとしばらくして上昇に転じました。その後上げ幅を徐々に広げる展開となった上海総合指数は1%近く上昇し、ほぼ高値引けで取引を終えています。

<香港市場>
ハンセン指数は大幅に続伸し年初来高値を更新しています。先週末の米株高などを受けて上昇して寄り付いたハンセン指数は、上げ幅を広げ一時1.4%高近くまで買われるなど大きく上昇しています。日本時間16時時点で商工業株指数をはじめ、不動産株指数、金融株指数、公益事業株指数の4業種全てが1%を超える上昇となっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場はほぼ全面高となっています。なかでもパソコン大手のレノボグループ (聯想集団・00992)が4%超上昇し、ハンセン指数構成銘柄のなかで上昇率トップとなっています。また、インターネットサービスのテンセント (騰訊控股・00700)が2%高となっているほか、大手銀行のエイチエスビーシー (HSBC・00005)も1%余り上げています。さらに、カジノのサンズチャイナ(金沙中国・01928)やギャラクシー・エンターテインメント(銀河娯楽・00027)も買われています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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