市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均円高進行を受け小幅に反落 明日は山の日の祝日で日本株取引は休場

日本株式市場

1.概況
本日の日経平均は29円安の1万6735円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400も小幅に反落した一方で、新興市場のマザーズ指数は上昇しています。昨日の米国市場で主要指数は上昇しましたが、ドル円が101円台後半まで円高に振れたことや昨日までの2日間で500円以上上昇したこともあり、日経平均は65円安と反落して寄り付きました。寄り付き後に110円安近くまで下げ幅を広げて1日の安値をつけた日経平均ですが、下値模索の動きとはならず踏みとどまると前引けにかけて徐々に下げ幅を縮めました。48円安で前引けをむかえた日経平均は、後場に入ってまもなくプラスに転じました。13時過ぎに60円高近くまで上げ幅を広げた日経平均ですが、その後再びマイナスに転じると結局29円安と小幅に反落して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆906億円と2兆円をわずかに上回りました。東証33業種は水産・農林業や空運業など14業種が上昇した一方で、5%を超える下落となったゴム製品など19業種が下げています。

2.個別銘柄等
昨日に引き続き東証1部の売買代金トップに入った任天堂(7974)ですが、本日は0.3%安と小幅に反落しました。売買代金上位10社のうち、上昇したのは売買代金2位のソフトバンクグループ(9984)と4位の三菱UFJ(8306)のみでその他の8銘柄は下落しました。売買代金6位に入ったブリヂストン(5108)は7%近い大幅安となりました。昨日の大引け後に通期の営業利益予想を従来の5200億円から4530億円に大幅下方修正したことが嫌気されました。その他材料が出たところでは、昨日発表した4-6月期の営業利益が前年同期比17%増と市場予想を上回る好業績で着地したダイキン工業(6367)が4.2%高としっかりでした。一方、料理レシピサイトを運営するクックパッド(2193)が19%近い大幅安となりました。4-6月期の営業利益が1-3月期に対して減益となったことや、外資系証券による投資判断引き下げが嫌気されたようです。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は円高進行を受け上昇一服となりました。明日は山の日の祝日で日本の株式市場は休場です。休場明けの取引も101円台前半まで円高に振れているドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海市場は小幅反落 香港市場は小幅続落

上海総合指数:3,018.75(-6.93)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):22,405.47(-60.14)

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は小幅に反落しました。強弱材料が入り混じるなか、上海総合指数は1日を通じて前日の終値を挟んで方向感に欠ける展開となりました。国内の市中銀行が不動産開発向け融資を引き締めているとの報道が嫌気され、不動産株が大きく売られた一方で、上海・香港間での株式相互取引を通じて連日で資金が流入しているとの報道などが相場の下支えとなりました。引けにかけて売りがやや優勢となった上海総合指数は、結局0.2%安で取引を終えています。

<香港市場>
ハンセン指数は小幅に続落しています。昨日の米国株が小幅に上昇したことを受けてハンセン指数は買いが先行ししばらくして0.7%高まで買われる場面がありました。但し、指数が年初来の高値圏にあることが意識されたのか利益確定売りが出て上げ幅を縮めると、日本時間15時頃にマイナス圏に沈みその後も小幅安での推移となっています。日本時間16時時点で金融株指数が小幅に上げている一方、不動産株指数や商工業株指数、公益事業株指数がわずかな下落となっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、外資系証券がレポートでカジノセクターの収益が好転すると指摘したことを受けてカジノのサンズチャイナ(金沙中国・01928)やギャラクシー・エンターテインメント(銀河娯楽・00027)が揃って大幅に上昇しています。また、目標株価の引き上げが好感され大手銀行のエイチエスビーシー (HSBC・00005)が堅調推移となっています。さらに、食品のワンワンチャイナ (中国旺旺・00151)やティンイー (康師傅・00322)も買われています。

一方で、前日に大きく上昇した中国自動車のグレートウォールモーター (長城汽車・02333)は利食い売りが出て1%超下落しています。また、減益決算を発表した地下鉄運営のエムティーアール (MTR・00066)も大きく売られ、ハンセン指数の下落率トップとなっています。さらに、中間期の決算が市場予想を上回ったことからホンコンエクスチェンジ (香港証券取引所・00388)が一時プラスに転じる場面がありましたが、その後は小幅安での推移となっています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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