市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は方向感に欠けるなか小幅に続伸 日本市場は反発スタートか

NYダウ: 18597.70  △23.76 (8/18)
NASDAQ: 5240.15  △11.49 (8/18)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は小幅続伸となりました。前日の終値を挟んでもみ合いとなり方向感に欠ける展開となったダウ平均ですが、週間の米石油在庫統計で原油やガソリンの在庫が減少していたことを好感した原油高を受けてエネルギー株に買いが入り23ドル高の18,597ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も11ポイント高の5,240ポイントとなっています。

2.経済指標等
8月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は2.0と前月のマイナス2.9から改善し市場予想と一致しました。また、7月の米景気先行指数は前月比0.4%増となり市場予想を上回っています。さらに先週一週間の新規失業保険申請件数は前週から4千人減の26万2千人となり市場予想を上回る改善となりました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうちエネルギーや公益事業、素材などの7業種が上げ、エネルギーと公益事業は1%を超える上昇となりました。一方で電気通信サービスと一般消費財・サービス、金融の3業種が下げています。

4.個別銘柄動向
決算が市場予想を上回り、業績の見通しを引き上げたウォルマート・ストアーズ(WMT)が2%近く上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、原油高を好感してシェブロン(CVX)やエクソンモービル(XOM)も買われました。決算が市場予想を上回る増収増益だった食肉加工大手のホーメル・フーズ(HRL)も堅調でした。一方で5-7月の建機販売が落ち込んだキャタピラー(CAT)が売られたほか、決算とあわせて5500人の人員を削減する計画を発表したネットワーク機器大手シスコシステムズ(CSCO)が続落となっています。なお、取引終了後に決算を発表した半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)は1株利益が市場予想を上回ったことから時間外で一段高となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い1.53%となりました。ドル円は引き続き100円ちょうど前後での推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が続伸となったことから本日の日本市場は反発でのスタートが予想されます。ドル円が100円ちょうど前後で推移していることもあって本日もドル円の動向をにらみながらとなりそうですが、こうしたなかで日経平均が昨日に割り込んだ節目の16,500円や25日移動平均線(昨日時点で16,562円)を引けで回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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