市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

先週末の米国市場は早期の利上げが意識され反落 日本市場は小動きでのスタートか

NYダウ: 18552.57  ▼45.13 (8/19)
NASDAQ: 5238.38  ▼1.77 (8/19)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は、9月利上げもあり得るとの考えを示したウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁の発言を受けて早期の利上げが警戒され3日ぶりの反落となりました。下落して始まったダウ平均は100ドル以上下落すると一旦10ドル安余りまで持ち直す場面もみられましたが、戻し切れずその後も軟調に推移すると結局45ドル安の18,552ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も1ポイント安の5,238ポイントとなりました。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種のうち公益事業や電気通信サービス、エネルギーなどの7業種が下げ、公益事業は1%を超える下落となりました。一方で情報技術と素材、資本財・サービスの3業種が上げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では前日に決算が好感され買われたウォルマート・ストアーズ(WMT)が反落し2%安となった一方で、ナイキ(NKE)が3%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では四半期決算と同時に業績見通しの引き上げを発表した農機・建機のディア(DE)や、決算が増収増益だったスポーツ用品・衣料小売りのフットロッカー(FL)が急伸したほか、決算で1株利益が市場予想を上回った半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)が大幅高となりました。電気のエマソン・エレクトロニック(EMR)は英ペンテアからバルブ事業などを買収すると発表し財務負担が嫌気されて大幅安となっています。

5.為替・金利等
長期金利は前日比0.05%高い1.58%となりました。先週末のドル円は100円台前半での推移となりましたが、22日の朝方は100円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
先週末の米国市場は下落した一方で、朝方のドル円がやや円安に振れていることから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか引き続きドル円の動向をにらみながらとなりそうですが、日銀のETF買いがあるかどうかや、それに対する思惑も相場を左右しそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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