マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は様子見のなか原油価格の下落もあって反落 日本市場は米国株安で小幅反落でのスタートか
NYダウ: 18481.48 ▼65.82 (8/24)
NASDAQ: 5217.70 ▼42.38 (8/24)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演を26日に控え様子見となりやすいなか原油価格の下落もあって反落となりました。一日を通して軟調な展開が続き取引終盤に100ドル近くまで下落する場面もあったダウ平均は引けにかけてやや持ち直したものの、結局65ドル安の18,481ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も42ポイント安の5,217ポイントと3日ぶりの反落となっています。
2.経済指標等
7月の中古住宅販売件数は年率換算で前月比3.2%減の539万戸と5カ月ぶりの減少となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全10業種全てが下げました。なかでも素材やヘルスケアが1%を超える下落となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではナイキ(NKE)やシェブロン(CVX)、トラベラーズ(TRV)、ウォルマート・ストアーズ(WMT)などが買われる一方で、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やメルク(MRK)キャタピラー(CAT)などが売られました。ダウ平均構成銘柄以外では業績見通しの大幅な下方修正を受けて衣料のエクスプレス(EXPR)や、決算が小幅な減収となり市場予想も下回った家具大手のレイジーボーイ(LZB)が急落しています。また、未公開株投資ファンドへの身売りを決めたと発表したヘッドホンのスカルキャンディー(SKUL)も材料出尽くしで下げています。なお、取引終了後に決算を発表したヒューレット・パッカード(HPQ)は見通しが市場の期待に届かなかったことから時間外で一段安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.02%高い1.56%となりました。ドル円は100円40銭台での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて小幅反落でのスタートが予想されます。こうしたなか本日も日銀のETF買いへの期待から底堅さがみられるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)