マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は良好な経済指標を好感し上昇 日本市場は小動きでのスタートか
NYダウ: 18502.99 △107.59 (8/29)
NASDAQ: 5232.33 △13.41 (8/29)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は良好な個人消費支出(PCE)などの経済指標を好感し上昇しました。昼過ぎに130ドル高近くまで上昇したダウ平均はその後も高値圏で堅調に推移すると107ドル高の18,502ドルと4日ぶりに反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も13ポイント高の5,232ポイントと続伸となっています。
2.経済指標等
7月の米個人消費支出は前月比0.3%増となり市場予想と一致しました。また、米個人所得も0.4%増となりこちらも市場予想と一致しています。変動の激しい食品とエネルギーを除いたPCEコアデフレータは前年同月比1.6%上昇となり市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は10業種全てが上げました。なかでも金融と素材が1%近い上昇となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中27銘柄が上げました。そのなかでデュポン(DD)とトラベラーズ(TRV)、アメリカン・エキスプレス(AXP)、JPモルガン・チェース(JPM)の4銘柄が1%を超える上昇となっています。一方でナイキ(NKE)とウォルト・ディズニー(DIS)、アップル(AAPL)の3銘柄が下げています。ダウ平均構成銘柄以外では著名投資家による株式の追加取得が伝わった健康食品のハーバライフ(HLF)が大幅高となったほか、薬剤給付管理会社と長期契約を結んだと発表したドラッグストアチェーン大手のウォルグリーン(WBA)が処方箋薬販売事業の拡充を期待した買いから堅調となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.07%低い1.56%となりました。ドル円は101円台後半での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が上昇となる一方で、円安が一服となっていることから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか昨日に2兆円を割り込んだ東証1部の売買代金に回復がみられるかが注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)