市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均は昨日の大幅高の反動もあり小幅反落 日経平均の値幅は今年最小

日本株式市場

1.概況
本日の日本市場は小動きで方向感に欠けるなか昨日の大幅高の反動もあり小幅反落となりました。ドル円が101円台後半とやや円高に振れ円安一服となっていたことから46円安の16,690円と小幅に下げて寄り付いた日経平均は、ドル円が102円台を回復したことから10時過ぎに小幅にプラスに転じると、その後は昨日の終値近辺で揉み合う展開となりました。結局、日経平均は12円安の16,725円と小幅に反落して取引を終えています。日経平均の一日の値幅が74円余りと今年最小となるなか、東証1部の売買代金は1兆6783億円と昨日に続いて2兆円割れとなりました。また、新興市場では東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が小幅に続伸となっています。

2.個別銘柄等
自動車株がしっかりでした。ドル円が101円台後半と円高に振れていた朝方から買いが優勢でトヨタ(7203)とホンダ(7267)が0.6%高となったほか、マツダ(7261)が1.0%高、富士重工業(7270)が1.1%高となっています。また、地銀が物色され、なかでも自社株買いを発表した群馬銀行(8334)は4.5%高となりました。運賃低迷が長引くなか不採算の中小型船を中心にコンテナ船とばら積み船を1割削減すると伝わった海運大手もしっかりで、川崎汽船(9107)は変わらずとなったものの、日本郵船(9101)が0.5%高、商船三井(9104)が2.6%高となりました。さらにアップル(AAPL)が来月7日にイベントを開くとメディアが報じたことで新型iPhoneへの期待からアルプス電気(6770)や村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)などの電子部品メーカーが買われました。一方で外資系証券が投資判断を引き下げたカルビー(2229)が5.2%安と大きく下げています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は反落となりましたが、400円近く上げた翌日としては下げ渋りました。しかし、東証1部の売買代金は昨日よりもさらに減少し薄商いとなりました。閑散相場に売りなしで底堅いのはいいのでしょうが、一段の上昇には日経平均が累積売買代金の多い価格帯にいるだけに売買代金の回復が必要となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)


中国株式市場

上海市場と香港市場はともに反発

上海総合指数:3,074.68(+ 4.65)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):23,037.27(+215.93)

1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数は反発となりました。上値の重さが目立った上海総合指数ですが、昨日の終値を割り込んだところで下げ渋り底堅さをみせると、昨日に売られた時価総額の大きい銀行株に買いが入ったことなどを相場の支えに小幅に上昇して取引を終えています。

<香港市場>
ハンセン指数は昨日の米国株高を好感して反発となっています。ハンセン指数は寄り付き後しばらくして0.9%高近くまで買われると一旦弱含む場面もみられましたが、持ち直すと節目の23,000ポイントを上回り高値圏での推移となっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、中国国有原発大手のCGNパワー (中国広核電力・01816)と合併することが伝わった石炭大手のシェンホアエネルギー(中国神華能源・01088)が上昇しています。また、中間決算で純利益が大幅増益となったうえ、中間配当を実施する方針を発表した電気自動車のビーワイディー (BYD・01211)が大幅高となっています。

一方で、中間決算が大幅減益となった航空株のサウスタンエアライン (南方航空・01055)が大きく下げ、中間決算で純利益が大幅減益で市場予想も下回った食品のティンイー (康師傅・00322)も大幅安となっています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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