市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は原油価格の下落を嫌気して大幅反落 日本市場は米国株安で下落か

NYダウ: 18066.75  ▼258.32 (9/13)
NASDAQ: 5155.26  ▼56.63 (9/13)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は、国際エネルギー機関(IEA)が2016年の需要予測を下方修正したことを嫌気した原油価格の下落を受けて大幅反落となりました。ダウ平均は昼過ぎに300ドル安近くまで下落すると、その後も安値圏で軟調に推移し結局258ドル安の18,066ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も56ポイント安の5,155ポイントとなっています。

2.経済指標等
8月の米財政収支の赤字額は前年同月比66.3%増の1071億1200万ドルとなったものの、市場予想は下回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げ、なかでもエネルギーと不動産、電気通信サービスが2%以上の下落となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はアップル(AAPL)を除く29銘柄が下げました。なかでも原油価格の下落を受けてシェブロン(CVX)とエクソンモービル(XOM)が2%を超える下げとなったほか、ゴールドマン・サックス(GS)やアメリカン・エキスプレス(AXP)なども2%を上回る下落となっています。アップルは携帯電話会社のTモバイルUS(TMUS)やスプリント(S)でのiPhone7の先行予約数が好調と伝わったことで2%超の上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では個人向けの金融商品で販売目標を廃止すると発表した米銀大手のウェルズ・ファーゴ(WFC)が業績への懸念から大幅安となっています。一方で半導体のインターシル(ISIL)はルネサスエレクトロニクス(6723)が1株当たり22.5ドルで買収すると正式に発表したことから買収額にさや寄せする格好で急伸しています。

5.為替・金利等
長期金利は0.06%高い1.72%となりました。ドル円は米長期金利の上昇を受けて円安に振れ102円台半ばでの推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が円安や日銀のETF買いなどを材料に下げ渋り、5日連続での陰線を回避できるかが注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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