マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
先週末の米国市場は利益確定の売りで反落 日本市場は米国株安で軟調なスタートか
NYダウ: 18261.45 ▼131.01 (9/23)
NASDAQ: 5305.75 ▼33.78 (9/23)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
先週末の米国市場は材料に乏しいなか前日までの2日間でダウ平均が260ドル以上上昇していたことや、ナスダック総合株価指数が史上最高値を付けていたこともあって利益確定の売りが出やすいなか原油価格の下落が重石となって4日ぶりの反落となりました。小幅に下げて始まったダウ平均は一日を通してじりじりと下げ幅を広げると131ドル安の18,261ドルと安値圏で取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も33ポイント安の5,305ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスと不動産を除く9業種が下げました。なかでもエネルギーが1%を超える下落となったほか、情報技術も1%近い下げとなっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はゴールドマン・サックス(GS)やアップル(AAPL)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)など27銘柄が下げた一方で、ベライゾン・コミュニケーション(VZ)とファイザー(PFE)、ウォルマート・ストアーズ(WMT)の3銘柄が上げています。ダウ平均構成銘柄以外では近く身売りに向けた正式な入札を実施すると報じられたツイッター(TWTR)が急騰しました。フェイスブック(FB)は動画広告の平均視聴時間を過大に計測していたと伝わり下げています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの1.62%となりました。ドル円は101円近辺での推移となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は25日移動平均線(先週末時点で16,715円)や一目均衡表の転換線(16,694円)がサポートとなるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)