市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場はOPECが生産調整で合意したと伝わり続伸 日本市場は米国株高で反発か

NYダウ: 18339.24  △110.94 (9/28)
NASDAQ: 5318.55  △12.84 (9/28)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は石油輸出国機構(OPEC)が非公式会合で生産調整で合意したと伝わり続伸となりました。50ドル安近くまで下落する場面もあったダウ平均ですがOPECが生産調整で合意したと伝わると午後に上げ幅を広げ110ドル高の18,339ドルと高値圏で取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も12ポイント高の5,318ポイントとなっています。

2.経済指標等
8月の米耐久財受注額は前月比横ばいとなり減少を見込んでいた市場予想を上回りました。民間設備投資の先行指標となる非国防資本財から航空機を除いたコア受注は0.6%増と3カ月連続の増加となりこちらも市場予想を上回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギー、素材、資本財・サービスなど8業種が上げ、なかでもエネルギーが4%を超える上昇となったほか、素材も1%高となっています。一方で電気通信サービス、公益事業、ヘルスケアの3業種が下げ、電気通信サービスは1%安となりました。

4.個別銘柄動向
原油価格の上昇を受けてエクソンモービル(XOM)が4%以上上げたほか、シェブロン(CVX)も3%を超える上昇となりました。また、エネルギー企業向けに重機を販売することからキャタピラー(CAT)も4%を上回る上げとなり、エクソンモービルとシェブロン、キャタピラーの3銘柄でダウ平均を70ドル以上押し上げました。一方で決算で売上高や1株利益は市場予想を上回ったものの受注残が市場予想に届かなかったナイキ(NKE)が3%を超える下げとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では通期の収益見通しを引き上げたカナダの通信機器大手ブラックベリー(BBRY)が大幅高となっています。ツイッター(TWTR)は投資判断の引き下げを受けて大幅安となっています。

5.為替・金利等
長期金利は原油高や株高を受けて安全資産の米国債が売られ0.02%高い1.57%となりました。ドル円は100円台後半での推移となっています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高を受けて本日の日本市場は反発でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の16,500円を超えてどこまで上値を伸ばせるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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