マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は年内の利上げが意識され反落 日本市場は円安で堅調なスタートか
NYダウ: 18168.45 ▼85.40 (10/4)
NASDAQ: 5289.66 ▼11.22 (10/4)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は、前日の米クリーブランド連銀総裁に続き米リッチモンド連銀総裁も利上げを再開すべきだとの考えを示したことを受けて年内の利上げが改めて意識され続落となりました。午前中は前日終値を挟んで小幅に揉み合う展開が続いたダウ平均ですが午後に入り売りが優勢になると取引終盤には140ドル安近くまで売られました。引けにかけてやや持ち直したダウ平均ですが、結局85ドル安の18,168ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も11ポイント安の5,289ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融を除く10業種が下げました。なかでも公益事業が2%を超える下落となったほか、電気通信サービスと不動産、素材も1%以上の下げとなっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は23銘柄が下落しました。なかでもスリーエム(MMM)が2%近く下げたほか、デュポン(DD)とベライゾン・コミュニケーション(VZ)、シェブロン(CVX)、ナイキ(NKE)も1%を超える下げとなっています。一方でJPモルガン・チェース(JPM)、ゴールドマン・サックス(GS)などの7銘柄が上げています。ダウ平均構成銘柄以外では新型スマホを発表したグーグルを傘下に持つアルファベット(GOOGL)や、決算で1株利益が市場予想を上回った外食のダーデン・レストランツ(DRI)が堅調でした。
5.為替・金利等
長期金利は年内の利上げが意識され0.06%高い1.68%となりました。ドル円は一段と円安が進み102円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場は続落となったものの、ドル円が円安となっていることから本日の日本市場は堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(昨日時点で16,745円)を引けで上回れるのか、それとも200日移動平均線で頭を押さえられるのかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)