マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は企業業績への不透明感強まり大幅下落 日本市場は米国株安で反落か
NYダウ: 18128.66 ▼200.38 (10/11)
NASDAQ: 5246.79 ▼81.89 (10/11)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はアルコア(AA)やイルミナ(ILMN)の冴えない企業決算を受けて企業業績への不透明感が強まり大幅反落となりました。下落して始まったダウ平均は下げ幅を広げると午後には270ドル安近くまで売られました。その後取引終盤にかけてやや持ち直したダウ平均ですが結局200ドル安の18,128ドルと大きく下落して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も81ポイント安の5,246ポイントとなっています。
2.経済指標等
9月の米労働市場情勢指数(LMCI)はマイナス2.2と前月から悪化し改善を見込んでいた市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもヘルスケアが2%を超える下落となっています。
4.個別銘柄動向
決算で売上高や1株利益が市場予想に届かなかった非鉄大手のアルコアが11%を超す下落となっています。また、決算で売上高見通しを下方修正した遺伝子解析機器メーカーのイルミナも急落となっています。ダウ平均構成銘柄ではメルク(MRK)が3%安となったほか、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)やインテル(INTC)が2%前後の下げとなっています。一方で風力発電向けのタービン関連企業の買収を発表したゼネラル・エレクトリック(GE)が小幅に上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い1.76%となりました。ドル円は米国株安を受けてドルが売られ103円台半ばとやや円高となっています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安を受けて本日の日本市場は反落でのスタートが予想されます。日経平均は昨日に回復した節目の17,000円を割り込みそうですが、こうしたなかで5日移動平均線(昨日時点で16,867円)がサポートとなるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)