市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均50円安と6日ぶりに反落 来週は日本企業の決算発表が本格化

1.概況
本日の日経平均は50円安の1万7184円と6日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日のダウ平均は下落しましたが、ドル円がやや円安に振れたことを受け日経平均は48円高と続伸して寄り付きました。前場の日経平均は小幅なプラス圏でのもみ合いとなり、結局前場を50円高で終えました。後場寄りは前引けと同水準だった日経平均ですが、徐々に上げ幅を縮めるとまもなくマイナスに転じその後しばらくは前日終値を挟んでもみ合いとなりました。104円台で推移していたドル円が103円台後半まで円高に振れると、日経平均も下げ幅を拡大し引け間際に83円安と本日の安値をつけましたが、大引けにかけては30円ほど値を戻して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆320億円と昨日に続いて2兆円の節目を超えました。東証33業種は空運業や鉱業、パルプ・紙など11業種が上昇しました。一方でその他製品や情報・通信業など22業種が下げています。

2.個別銘柄等
任天堂(7974)が東証1部の売買代金トップの商いを集めて6.5%の大幅安となりました。昨日新型ゲーム機の映像を公開しましたが、期待を上回る内容ではないとして売られたようです。また、3月決算銘柄の決算発表シーズン入りを受け材料が出た銘柄の値動きが目立ちました。昨日決算発表を行った安川電機(6506)は2.1%高としっかりでした。中間期の営業利益は前年同期比27%減となりましたが、市場の想定以上には悪化しなかったとして買われました。オリエンタルランド(4661)は中間期の営業利益が前年同期比2%増程度になった模様だとの観測報道を受け、堅調な業績への安心感から4.2%高と大幅に上昇しました。一方、昨日の大引け後に通期の営業利益予想を従来の42億円から19億円に大幅下方修正した旭ダイヤモンド工業(6140)は15.1%安と東証1部の値下がりランキング首位となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は6日ぶりの反落となりましたが、1万7000円台を回復し5日続伸した後ということで無理もないといったところかもしれません。来週は徐々に日本企業の決算発表が本格化してきます。日銀短観などの調査からすると足元のドル円レートは製造業の想定レートよりも円高に推移していることから、今期の業績予想について下方修正する企業が多いのか、それとも現在の業績予想が保守的であることから下方修正はそれほどされないのかといったところが焦点と言えそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


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