マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
先週末の米国市場は売り買い交錯するなか小幅に高安まちまち 日本市場は先週の地合いを引き継ぎ堅調スタートか
NYダウ: 18145.71 ▼16.64 (10/21)
NASDAQ: 5257.40 △15.57 (10/21)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
先週末の米国市場は決算がまちまちとなり売り買いが交錯する展開となりました。冴えない決算を発表したゼネラル・エレクトリック(GE)が大きく下げたこともあって取引開始直後に110ドル安余りまで売られたダウ平均は、その後徐々に下げ幅を縮めると取引終盤に小幅にプラスとなる場面もみられました。しかし、前日終値を超えたところでは上値が重く結局16ドル安の18,145ドルと続落となりました。また、S&P500株価指数は0.1ポイント安の2,141ポイントとほぼ変わらずとなっています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は15ポイント高の5,257ポイントと反発しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が下げ、電気・通信サービスが2%を超える下落となったほか、ヘルスケアも1%近く下げています。一方で一般消費財サービスや情報技術など4業種が上げています。
4.個別銘柄動向
前日に冴えない決算を発表したベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が引き続き売られ2%近く下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。また、取引開始前に市場予想を下回る決算を発表したゼネラル・エレクトリックは朝方に2%以上下落する場面がありましたが、徐々に値を戻し小幅安で取引を終えています。一方、決算で1株利益が市場予想を上回ったマイクロソフト(MSFT)が4%を超える上昇となりダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、市場予想を上回る決算を好感してマクドナルド(MCD)も3%高となり上昇率2位となっています。ダウ平均構成銘柄以外ではAT&T(T)が買収に向けて最終協議していると報じられたタイム・ワーナー(TWX)が8%近く上げ急伸しています。AT&Tは財務負担を懸念する売りで3%安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い1.73%となりました。ドル円は103円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
先週末の米国株が小幅な下げに止まり、ドル円も引き続き103円台後半となるなど外部環境に大きな動きがなかったことから本日の日本市場は先週の地合いを引き継ぎ堅調なスタートが予想されます。こうしたなか東証1部の売買代金が本日も2兆円台を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)