マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
日経平均反落して始まるもプラスに転じ26円高と高値引けで小幅に3日続伸
1.概況
本日の日経平均は26円高の1万7391円と小幅に上昇し3日続伸となりました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。マザーズ指数は5日ぶりの反発でした。昨日ダウ平均が53ドル安と下落し、ドル円が昨日からやや円高に振れたことを受け日経平均は36円安と小幅に反落して寄り付きました。日経平均は9時半過ぎに下げ幅を70円近くまで広げるなど前場は一貫してマイナス圏での推移が続き、前場を33円安で引けました。日経平均は後場に入ると寄り付きこそ安かったもののすぐにプラスに転じると、その後は小幅高での推移が続きました。引け前に再びマイナスに転じる場面があった日経平均ですがすぐにプラスに転じると大引けにかけて上げ幅を広げ、結局高値引けとなりました。東証1部の売買代金は1兆8114億円と2兆円に達しませんでした。東証33業種は精密機器や不動産業など26業種が上昇しました。一方で鉱業やゴム製品など7業種が下げています。
2.個別銘柄等
昨日上場したJR九州(9142)は本日も東証1部の売買代金トップの商いを集めましたが、0.3%安と小幅に下げました。任天堂(7974)やトヨタ自動車(7203)も下げた一方で、三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、日本電産(6594)などは堅調と売買代金上位銘柄は上げ下げまちまちでした。材料が出たところでは、コカ・コーラグループと清涼飲料事業で資本業務提携すると報じられたキリンホールディングス(2503)は1.8%高と堅調でした。また、昨日の大引け後に今期の業績予想の上方修正と自社株買いの発表を行った太平洋セメント(5233)は9.6%の大幅上昇となりました。一方で1-9月が大幅な減収減益だったシマノ(7309)は2%安と冴えませんでした。また、昨日の取引終了後に決算発表を行ったアップル(AAPL)が時間外取引で売られたことを受け、アルプス電気(6770)やフォスター電機(6794)など関連銘柄の一角が軟調でした。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は上昇幅は小幅ですが、高値引けとなりました。市場の好調なセンチメントを示唆しているようです。ただ、東証1部の騰落レシオは、本日はやや低下したものの約145%と引き続き過熱感のある水準であり短期的な調整には注意が必要でしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)