市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は小幅に高安まちまち ボーイングの上昇を支えにダウ平均は反発 日本市場は小動きでのスタートか

NYダウ: 18199.33  △30.06 (10/26)
NASDAQ: 5250.27  ▼33.13 (10/26)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は小幅に高安まちまちとなりました。ボーイング(BA)の上昇を支えにダウ平均は反発となったものの、アップル(AAPL)の下落を受けてナスダック総合株価指数は続落となっています。取引開始直後に100ドル以上下落したダウ平均ですが、原油価格の急上昇を受けて切り返すとプラスに転じ70ドル高近くまで買われました。その後もしばらく堅調に推移したダウ平均は午後に原油価格が弱含んだことで再びマイナスとなる場面もありましたが、取引終盤で持ち直し結局30ドル高の18,199ドルで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が3ポイント安の2,139ポイントと続落となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も33ポイント安の5,250ポイントとなっています。

2.経済指標等
9月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比3.1%増の59万3千戸となり2カ月ぶりに増加したものの、市場予想は下回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産やヘルスケア、電気通信サービスなど7業種が下げ、不動産は1%を超える下落となりました。一方で金融や資本財・サービスなど4業種が上げています。

4.個別銘柄動向
決算は減収増益だったものの、業績の見通しを引き上げたボーイングが4%を超える上昇となりダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。ボーイングはダウ平均を1銘柄で40ドル以上押し上げています。一方で決算が減収減益となったアップルが2%以上下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では決算が市場予想を上回ったバイオ製薬のバイオジェン(BIIB)や菓子大手のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)、通期の業績見通しを引き上げた米防衛大手ノースロップ・グラマン(NOC)が大幅高となっています。決算が市場予想を下回ったインターネットラジオ局を運営するパンドラ・メディア(P)は大きく下げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い1.79%となりました。ドル円は104円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が小幅に高安まちまちとなったこともあって本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。短期的な過熱感がある一方で、市場のセンチメントが好転していることから本日も売り買いが交錯しやすい展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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