市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は小幅に高安まちまち ダウ平均は連日で史上最高値を更新 日本市場は円安を好感して続伸か

NYダウ: 18868.69  △21.03 (11/14)
NASDAQ: 5218.40  ▼18.72 (11/14)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はトランプ氏の政策に期待した買いが継続する一方で、先週に相場が大きく上昇した反動で利益確定の売りも出やすく、売り買いが交錯するなか小幅に高安まちまちとなりました。上昇して始まったダウ平均は80ドル以上上昇する場面もありましたが、買いが続かずマイナスに転じるとその後は前日終値を挟んで揉み合う展開となりました。引けにかけてやや買いが優勢となったダウ平均は結局21ドル高の18,868ドルと6日続伸となり3営業日連続で史上最高値を更新して取引を終えています。一方でS&P500株価指数が0.2ポイント安の2,164ポイントと続落となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も18ポイント安の5,218ポイントと反落しています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち5業種が上げ、金融が2%を超える上昇となったほか、不動産も2%近く上げています。一方で6業種が下げ、情報技術が1%以上下落し、電気通信サービスも1%近い下げとなりました。

4.個別銘柄動向
トランプ氏の政策を期待する買いが続きユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が4%高となりダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、JPモルガン・チェース(JPM)も3%を超える上昇となりました。また、マクドナルド(MCD)も3%を上回る上昇となっています。一方でビザ(V)が4%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなり、アップル(AAPL)も2%を超える下落となりました。ダウ平均構成銘柄以外では韓国サムスン電子に総額約80億ドルで身売りすることで合意したと発表した自動車部品大手ハーマン・インターナショナル・インダストリーズ(HAR)や、ドイツのシーメンスが総額45億ドルで買収すると発表した米産業用ソフトウエア大手のメンター・グラフィックス(MENT)が急伸しています。投資判断の引き上げを好感してシティグループ(C)も大幅高となっています。

5.為替・金利等
長期金利は上昇が続き0.11%高い2.26%となりました。一時2.3%台に乗せる場面もありました。ドル円は一段と円安が進み108円台前半で推移しています

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は一段と進んだ円安を好感して続伸でのスタートが予想されます。こうしたなか利益確定の売りも出やすいなかで日経平均がどこまで上値をのばせるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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