市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場でダウ平均は4日連続で史上最高値を更新 日本市場は米国株高と円安で上昇か

NYダウ: 18923.06  △54.37 (11/15)
NASDAQ: 5275.62  △57.23 (11/15)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は原油価格の上昇を好感した買いや、最近軟調だったIT関連株に値ごろ感からの買いが入ったことなどで上昇しました。利益確定の売りに押され下落して始まったダウ平均は一時60ドル安余りまで売られるなどマイナス圏での推移が続きましたが、原油価格が一段高となったのに歩調をあわせる格好で取引終盤にプラスに転じると引けにかけてやや上げ幅を広げ54ドル高の18,923ドルとほぼ高値引けとなりました。この結果ダウ平均は7日続伸となり、4日連続で史上最高値を更新しています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も57ポイント高の5,275ポイントと反発しています。

2.経済指標等
10月の米小売売上高は前月比0.8%増となり市場予想を上回りました。また、10月の輸入物価指数は前月比0.5%上昇し市場予想を上回りました。輸出物価は前月比0.2%上昇し市場予想と一致しています。11月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数も1.50となりマイナスを見込んでいた市場予想を上回っています。一方で9月の米企業在庫は前月比0.1%増となったものの、市場予想は下回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産を除く10業種が上げました。そのなかでもエネルギーと電気通信サービスが2%を超える上昇となったほか、公益事業と情報技術も1%を上回る上昇となっています。

4.個別銘柄動向
原油高を受けてシェブロン(CVX)が2%を超える上昇となったほか、エクソンモービル(XOM)も2%近く上げています。また、著名投資家ウォーレン・バフェット氏の率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK)が株式を新たに取得していたことが明らかになったアメリカン航空(AAL)とユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス(UAL)が大幅高となり、デルタ航空(DAL)も堅調となっています。一方で決算は大幅増益だったものの、売上高が市場予想に届かなかったことで米事業所給食大手アラマーク(ARMK)が急落し、2016年11月-2017年1月期の1株利益の見通しが市場予想を下回った安売り衣料品などを扱うTJX(TJX)が軟調でした。

5.為替・金利等
長期金利は0.05%低い2.21%となりました。ドル円は10月の米小売売上高など良好な米経済指標を受けて一段と円安が進み109円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高に加えて一段の円安を好感して本日の日本市場は上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は2月1日の戻り高値(17,865円)を試すような展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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