マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は利益確定の売りで反落 日本市場は米国株安で下落してのスタートか
NYダウ: 19097.90 ▼54.24 (11/28)
NASDAQ: 5368.81 ▼30.11 (11/28)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は利益確定の売りで反落となりました。一時は80ドル安近くまで売られるなど一日を通して軟調な展開が続いたダウ平均は結局54ドル安の19,097ドルと5日ぶりに反落して取引を終えました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も30ポイント安の5,368ポイントと反落となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が下げ、金融とエネルギーが1%を超える下落となりました。一方で4業種が上げ、公益事業が2%近く上昇しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではビザ(V)とアメリカン・エキスプレス(AXP)が1%を超える下落となったほか、ナイキ(NKE)とキャタピラー(CAT)も1%近く下げました。反対にマクドナルド(MCD)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、IBM(IBM)が1%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外ではヘッジファンドが利益率の向上や株主還元を提案する書簡を送ったと伝わったITサービスのコグニザント・テクノロジー・ソリューションズ(CTSH)が買われました。また、投資家グループから買収提案を受けたと報じられた出版大手のタイム(TIME)が急伸しています。一方でサイバーマンデーは好調と伝わったものの、アマゾン・ドット・コム(AMZN)は目標株価の引き下げを嫌気して軟調でした。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%低い2.31%となりました。ドル円は112円近辺で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安を受けて本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。引き続き短期的な過熱感が意識されるなかで日経平均が昨日同様に下げ渋る展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)