市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は保護貿易主義への懸念から小幅に反落 日本市場は米国株安と円高で続落か

NYダウ: 19799.85  ▼27.40 (1/23)
NASDAQ: 5552.94  ▼2.39 (1/23)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はトランプ政権の保護貿易主義への懸念が重石となり小幅に反落となりました。朝方こそ上昇する場面もあったダウ平均ですが、前日終値を小幅に上回ったところで上値が押さえられるとマイナスに転じその後は軟調な展開が続きました。昼前に95ドル安近くまで売られたダウ平均は午後に下げ幅を縮めたものの、結局27ドル安の19,799ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も2ポイント安の5,552ポイントとなっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギー、資本財・サービス、金融などの6業種が下げ、エネルギーは1%を超える下落となりました。一方で不動産、電気通信サービス、素材などの5業種が上げています。

4.個別銘柄動向
半導体大手のクアルコム(QCOM)は不当に高い特許料を徴収しているとしてアップル(AAPL)から提訴されたことで急落しました。また、決算で最終赤字が拡大した資源開発大手のハリバートン(HAL)や、決算で10-12月期の米国内の既存店売上高が前年割れとなったマクドナルド(MCD)が売られました。一方で音楽配信サービスのタイダルの株式を33%買い取ったと発表したソフトバンクグループ傘下のスプリント(S)が買われたほか、物言う株主が経営に関与する可能性があるとの報道が引き続き材料視され鉄道大手のCSX(CSX)が大幅高となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.07%低い2.39%となりました。ドル円は一段と円高が進み112円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安に加え、ドル円が112円台を付け円高となっていることから本日の日本市場は続落でのスタートが予想されます。こうしたなか本日もドル円の動向に神経質な展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。