市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

円安進行や米株高を受け日経平均は269円高と大きく反発

1.概況
本日の日経平均は269円高の1万9057円と大きく反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇しS&P500とナスダック総合指数が史上最高値を更新したこと、ドル円が113円台後半まで円安に戻したことを受け日経平均は303円高と大きく反発して寄り付きました。日経平均はまもなく345円高と1日の高値をつけるとその後は徐々に上げ幅を縮める展開となりました。前場を206円高とその時点の安値圏で終えた日経平均は後場に入ると1万9000円の節目を挟んだ推移が続きました。引けにかけてやや上げ幅を広げた日経平均は269円高で大引けをむかえました。東証1部の売買代金は2兆2344億円と昨日と同水準でした。東証33業種は鉄鋼や機械など30業種が上昇しました。一方でその他金融業、食料品、建設業の3業種は下げています。

2.個別銘柄等
ソフトバンクグループ(9984)が東証1部の売買代金トップに入って3.1%高と大きく上昇しました。投資先のアリババ集団(BABA)が昨日発表した決算が好調だったことも買い材料となったようです。その他の売買代金上位銘柄はトヨタ自動車(7203)、ブイ・テクノロジー(7717)、キーエンス(6861)などが上昇しました。メガバンク3行も上昇しましたが、揃って1%未満の上昇と上げ幅は小幅にとどまりました。原発事業も分社化を検討していると報じられた東芝(6502)は売買代金2位に入って2.1%安と下落しました。その他材料が出たところでは、昨日決算発表を行った日本電産(6594)は1.2%安となりました。昨日昨年来高値をつけていただけに、材料出尽くしによる利益確定売りが出たようです。また、「法的整理による再建は想定していない」とコメントを発表したタカタ(7312)はストップ高となっています。さらに、外資系証券が目標株価を引き上げたアルプス電気(6770)は6.5%の大幅高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
米国株高と円安に振れたことを好感し日経平均は大幅反発となりました。昨日の安川電機(6506)に続き、日本電産も決算発表翌日に冴えない値動きとなりました。ただ、安川電機の本日の株価は5.2%の大幅高で昨日の下げを埋めており、決算内容への評価が低いというわけでもなさそうです。本日の大引け後にLINE(3938)が決算発表を行いました。3月決算銘柄ではありませんが、成長期待から注目度の高い銘柄だけに明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

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