マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新 日本市場は米国株高で続伸か
NYダウ: 20412.16 △142.79 (2/13)
NASDAQ: 5763.96 △29.83 (2/13)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はアジアや欧州の株式市場が総じて上昇したことなどを好感して続伸となり、主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新しました。上昇して始まったダウ平均は上げ幅を広げると午後には170ドル高余りまで買われました。その後上げ幅をやや縮めたダウ平均ですが、結局142ドル高の20,412ドルと3日続伸となり、前日に続いて史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も12ポイント高の2,328ポイントと5日続伸となり史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は29ポイント高の5,763ポイントとなり、こちらは5日連続で史上最高値を付けています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融や資本財・サービス、情報技術、素材などの10業種が上げました。そのなかでも金融が1%を超える上昇となったほか、資本財・サービスも1%近く上げています。一方で電気通信サービスが1%を上回る下げとなっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。なかでもキャタピラー(CAT)が2%を超える上昇となりダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、長期金利の上昇を受けて利ざや拡大への期待からゴールドマン・サックス(GS)やJPモルガン・チェース(JPM)も買われました。また、投資判断の引き上げを受けてアップル(AAPL)も上げ52週高値を付けています。一方で携帯電話の使い放題の定額プランを再開すると発表したことで収益悪化への懸念からベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で1株利益が市場予想を上回ったイスラエルの後発薬テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(TEVA)が大幅高となったうえ、アイルランドの製薬大手アラガン(AGN)が買収すると発表した医療技術開発を手掛けるゼルティック・エステティクス(ZLTQ)が買収価格にさや寄せする格好で急伸しています。アラガンも小幅に上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い2.43%となりました。ドル円は113円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことから本日の日本市場は続伸でのスタートが予想されます。2日間で500円以上上昇している日経平均が利益確定の売りが出やすいなかで節目の19,500円を超えてどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)