市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は方向感に欠ける展開となるなか小幅に反発 ダウ平均はほぼ横ばい 日本市場は小動きでのスタートか

NYダウ: 21005.71  △2.74 (3/3)
NASDAQ: 5870.75  △9.53 (3/3)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は一日を通して前日終値を挟んで揉み合い方向感に欠ける展開となるなか小幅反発となりました。高値圏にあることで利益確定の売りが出やすい一方で、金利上昇を受けて金融株が買われるなど売り買いが交錯しダウ平均は2ドル高の21,005ドルとほぼ横ばいで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も9ポイント高の5,870ポイントとなりました。

2.経済指標等
2月の米ISM非製造業景況感指数は57.6と前月から上昇し2015年10月以来の高水準となり市場予想を上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融、ヘルスケア、情報技術などの5業種が上げました。一方で不動産、生活必需品、エネルギーなどの6業種が下げています。

4.個別銘柄動向
市場予想を上回る業績見通しを発表した半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)が大幅高となったほか、市場予想を上回る決算を発表したハンバーガーチェーンを運営するハビット・レストランツ(HABT)が急伸しました。また、前日に新規株式公開(IPO)した写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)はCATV大手コムキャスト(CMCSA)傘下のNBCユニバーサルがIPO時に5億ドルを投資したと伝わり大幅に上昇しています。一方でカナダのハドソンズ・ベイによる買収に向けた資金調達が難航していると伝わり百貨店メーシーズ(M)が大幅安となっています。会員制卸売大手のコストコ・ホールセール(COST)も決算で売上高などが市場予想を下回ったことで大幅安となっています。

5.為替・金利等
長期金利はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で3月中の利上げを検討する方針を明言したことで利上げ観測が一段と強まり0.01%高い2.48%となりました。ドル円は114円近辺で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
先週末の米国株やドル円に大きな動きがなかったことから本日の日本市場も小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか本日も日中はドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。