マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は様子見で小幅に高安まちまち 日本市場も小動きでのスタートか
NYダウ: 20881.48 ▼21.50 (3/13)
NASDAQ: 5875.78 △14.06 (3/13)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は米FOMCなどの重要イベントを控え様子見となるなか小幅に高安まちまちとなりました。寄り付き直後には小幅に上昇する場面もあったダウ平均ですが、直ぐに下落に転じるとその後は軟調な展開が続きました。ただ、下値も57ドル安と限定的で結局21ドル安の20,881ドルと3日ぶりに反落して取引を終えています。一方でS&P500株価指数が0.8ポイント高の2,373ポイントと3日続伸となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も14ポイント高の5,875ポイントと4日続伸となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や公益事業、一般消費財・サービスなどの8業種が上げました。一方でヘルスケアと生活必需品、資本財・サービスの3業種が下げています。
4.個別銘柄動向
先進運転支援システムを手掛けるイスラエルのモービルアイ(MBLY)を総額153億ドルで買収すると発表したインテル(INTC)が買収による財務負担が懸念され2%安となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。モービルアイは買収価格にさや寄せする格好で急伸しています。また、S&P500株価指数の構成銘柄に組み入れられることになった半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が買われました。一方で除外されるアパレル小売チェーンのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)が大きく下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.05%高い2.62%となりました。ドル円は114円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場とドル円に大きな動きがなかったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。重要イベントを数多く控えていることで様子見となりやすいことから方向感に乏しい展開となりそうですが、こうしたなかで決算発表を再び延期する見通しと伝わった東芝(6502)の動向が注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)